【大紀元日本12月23日】中国共産党は22日、胡錦濤前国家主席の元側近で、人民政治協商会議副主席・党統一戦線部長の令計画氏(58)について、「重大な規律違反」の疑いがあるとして調査を開始したと発表した。
令氏は、共産党のエリート養成機関・共産主義青年団(共青団)出身で、胡前主席の側近の中でも権力を握った人物。主席の政務を支える共産党中央弁公庁主任を務めた。
中国共産党元序列9位だった周永康と中国軍元ナンバー2の退役上将・徐才厚氏、副首相クラスの蘇栄氏に次ぎ、令氏はここ6カ月以内に失脚した4人目の高級幹部となった。
令氏の実兄にも調査は及んでいる。山西省政治協商会議副主席を務めた実兄の令政策は今年6月、「重大な規律違反」の疑いで、当局の取り調べを受けた。実弟で実業家の令完成も10月に当局に連行された。
習近平氏は腐敗撲滅キャンペーン「虎ハエ退治」をまい進させる。令氏の調査も、共青団や江沢民派の影響を下げ、自身の権力基盤を一層強める狙いがあると見られている。
(翻訳編集、王君宜・佐渡 道世)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。