グローバル人権聖火リレー、平和誓う広島に到着

2008/06/29
更新: 2008/06/29

【大紀元日本6月29日】6月17日に日本に到着したグローバル人権聖火は、東京、長野、大阪、名古屋と引き継がれ、同月28日平和都市広島に到着した。雨が降ったり止んだりの空模様の中広島平和公園、国際会議場前の緑地で「グローバル人権聖火リレーin広島」のセレモニーは予定通り開催された。引き続き行なわれたトーチウォークは国際会議場前の緑地からスタートして広島のメイン通りおよそ4キロを一般市民も含めた100人あまりが1時間半パレードし、「人権なくして、北京五輪なし」と市民に訴え、パレードの後、参加した人々は自らの願いを風船に記して、一斉に空に放った。

まず、12時50分から二胡演奏(李海波・二胡演奏グループ)が始まるとその素晴らしい音色に引寄せられ通行人が大勢集まって来て、展示パネルを注視し、荒城の月など、懐かしい演奏に聞き入っていた。

二胡を演奏する(李海波・二胡演奏グループ)の皆さん(撮影=大紀元2008年6月28日)

同日午後1時20分から開会式にうつり最初に法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)アジア調査団の安東幹・副団長が挨拶し、「中国共産党は、善も真もそしてあらゆる道徳も認めず、チベット仏教の徳も認めずに実践行動に移して利益になることを行動する思想であり、世界の独裁主義国家の親玉になろうとしている中国共産党の首脳の主張する人類の繁栄に貢献するという言葉に騙されてはいけない。人権弾圧のない北京五輪をめざして共産党の無い北京五輪を目指して広島平和公園で元気に声をあげていこうではありませんか。皆で力を合わせて頑張りましょう」と呼びかけた。

次に広島県議会議員・石橋氏が「記念すべきこの人権聖火リレーがここ平和公園から出発することに大変大きな意義がある。中国共産党は50数年で大国になったが、歴史を振り返ってみればソ連は77年で共産党の幕を閉じ、ナチス・ヒトラーはベルリン五輪の10年後に崩壊した、今回の北京五輪は中国共産党にとっては最後の五輪になり、いずれは崩壊するであろうと全世界が予測している。法輪功学習者の迫害のお苦しみは我々経験したことのない人間にとっては想像することさえできないものですが、国内の人権問題がここまで世界の注目するところとなったことは、すでに世界のインターネットの趨勢に中国政府が着いていっていないということであり、少数民族の問題、スーダンの虐殺もすべて中国が係っていることをインターネットを通じて全世界が知っている。広島にも人権と平和を叫ぶ団体もあるが今日の集会に一人も参加していないことはとても残念なことで、私は、この人権聖火リレーをきっかけにここ広島から世界の人権の新しい形を作っていきたい」と述べた。

挨拶をする広島県議会議員・石橋氏(撮影=大紀元2008年6月28日)

その後、広島県議会議員・砂原氏が「多くの世界の人に今この人権弾圧が起こっている事を伝える事が大切である」と述べ、呉市議会議員・岡崎氏は、「北京五輪をボイコットする議員の会の議長をしているが、罪の無い人から臓器を取るなど中国は人権の間違ったことをしているから世界中がおかしいと思っている」と語った。その他にも東広島市議会議員の新開氏、同市議会議員の杉原氏、大竹市議会議員の細川氏、修道大学講師の野村氏、中国によるチベット弾圧を許せない広島市民の会代表の蓼氏、NPO法人HPS国際ボランティア理事長の佐藤氏、も駆けつけて応援スピーチを行なった。途中で、迫害で亡くなった方々、四川省大地震で亡くなった人々、日本でも岩手・宮城内陸地震で命を亡くしてしまった人々に対して30秒の黙祷をし、最後に、衆議院議員の平沼氏、広島市議会議員の森本氏、元広島県議会議員・副議長の上川氏、チベット文化研究会所長のペマ氏および(CIPFG)の北米団長などからの応援メッセージが披露された。

同日午後2時5分から、CM音楽をはじめ、SMAP・V6・嵐などのヒットナンバーを手がけたミュージシャンで、東京の人権聖火リレーにも参加し、今回広島にも駆けつけてくれたZAKIさんの弾き語りがあり、集会に集まった人々を魅了した。

引き続き午後2時半から行なわれたトーチウォークは、国際会議場前の緑地から平和大通り、中央通り、紙屋町を通る広島のメイン通りおよそ4キロを一般市民も含めた100人あまりが1時間半パレードし、悪天候の中でも参加者らは笑顔で沿道の人々に手を振り、スローガンを叫ぶことなく静かに「人権なくして、北京五輪なし」と市民に訴えた。

観衆に笑顔で手を振る女神(撮影=大紀元2008年6月28日)

横断幕を持ってパレードする参加者(撮影=大紀元2008年6月28日)

石橋県議を先頭にトーチウォーク出発(撮影=大紀元2008年6月28日)

飛び入りでトーチを持って堂々と歩く市内南区に在住する男性は、「インターネットで法輪功の弾圧は知っています。九評も読みました。このパレードがあることは一週間前に知って今日は是非参加したいと思って来ました」と語った。

ウォークの先頭を堂々と歩く一般市民(撮影=大紀元2008年6月28日)

人権聖火はこの後、日本で最終点となる福岡市に引き継がれた。

最後に集会に参加した人々は中国大陸の人権弾圧が停止されるように自らの願いを風船に書いて、雨にも負けず中国まで届けと元気よく一斉に大空に放った。

一斉に放たれた風船(撮影=大紀元2008年6月28日)

風船に願いを記す親子(撮影=大紀元2008年6月28日)

人権聖火は福岡市に引き継がれた(撮影=大紀元2008年6月28日)

(記者・活宏)