五輪トーチリレー中、地震募金参加呼びかけにやらせ発覚

2008/05/17
更新: 2008/05/17

【大紀元日本5月17日】中国四川省での大地震発生後、国営の中国中央電視台(CCTV)が、福建省で行われる五輪トーチリレー中、ランナーらに募金を宣伝するニュースにやらせが発覚され、中国のネット上で話題となり、民衆から五輪トーチに対する反発を招いた。

12日大地震後、国民の喜び及び高揚する愛国感情を高揚させる宣伝を狙う五輪トーチリレーに、多くの民衆が疑問を持ち始め、五輪トーチリレーを中止すべきだ、膨大な宣伝費用を震災の救援に回すべきだとの声が上がっている。四川大地震発生後二日目に実施された福建省での五輪トーチリレーで、地震募金の呼びかけが行われ、ランナーらが自ら募金に参加する一幕は、CCTV午後7時の全国放送ニュース番組で全国中に流れた。翌日も各地の新聞紙で地震および五輪トーチリレーの写真が同時に報道され、国民の五輪トーチに対する疑問を緩和したかのように思われた。

しかし、放送された、ランナらーが自ら募金に参加する場面に、視聴者によりやらせ問題が発見された。募金箱に義援金を入れるはずのランナーらの手に、まったく金がなかったという。この話題がすぐにインターネットサイトで広がり、五輪トーチリレーに対する非難が再び上がった。

ネット利用者からは、「全国、全世界が大地震被災者の救援に注目する中、一国の政府メディアがこれまでやらせニュースを制作し、堂々と全国放送している。誠に天下の笑いもの」「俺はそのニュースにとても感動したが、完全に騙された」「五輪トーチは、至るところで災いが起きている。即停止すべきだ」「五輪に掛けた4千億元のお金は、学校の建物に使えば、今回の地震で子ともたちが数千人も数万人も死ぬことはなかったでしょう」などの声が続発している。

その後、CCTVはネット上で公開している同ニュースの該当シーンは削除された。

ビデオ:問題になったやらせニュース

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(翻訳・編集/叶子)