【大紀元日本5月9日】国連信教の自由特別調査官アスマ・ジャハンギル氏と、国連人権委員会拷問問題特別調査官マンフレッド・ノーワック氏はこのほど、中国共産党(中共)に対して、法輪功学習者を対象に生きたままに臓器摘出する暴行を再び指摘し、中国では2000年より臓器移植件数の急増に使用された臓器の出所について説明するよう求めた。両調査官は2000年から2005年が、法輪功学習者が迫害されたもっとも深刻な時期だとし、中国臓器移植件数が急増した時期でもあると指摘した。
両氏は上述内容を2008年度報告書に収め、国連人権委員会に提出し、これらの問題に関して中共政権と引き続き交渉を行うことにした。
*特別調査官による原因究明、中共側は問題回避
両氏は国連人口売買問題特別調査官シグマ・フダ氏と共に、2006年8月11日にこの問題について、中共政権と話し合った。両氏は人権活動家および「法輪功人権」を含む団体から提出された情報に基づいて、中国人体臓器の出所問題に強い関心を寄せると共に、明確な臓器の出所、移植に使用される臓器が短時間でマッチングできること、中国臓器移植件数の急増および法輪功への弾圧が開始された時期との関連に質疑した。
カナダ政府元閣僚デービッド・キルガー氏と、同国人権弁護士デービッド・マタス氏は、2006年に発表した調査報告書で、中共当局が法輪功学習者を対象に生きたままに臓器を摘出した人間性皆無の残虐な暴行を「血まみれな臓器狩り(Bloody Harvest)」と称した。
これに対して、2006年11月28日、中共当局は完全否認したが、特別調査員らが質疑した問題には一切回答しなかった。ジャハギル氏およびノーワック氏はこれに対して、2007年1月25日、再び中共当局に回答を求めた。
一方、NGO「法輪功人権(www.falunhr.org)」はすでに、両氏がこの問題について、中共政権と交渉した経緯と現況を同サイトに掲載し、2007年と08年の年度報告書にも収めた。
*生体臓器摘出の証言、証人解放を呼びかける
08年度報告書で、両氏は、法輪功学習者が臓器摘出されたことを証言したことで拘束された曹東さんを解放するよう、緊急呼びかけを行った。2006年5月21日、曹さんはUE議会エドワード・マックミラン・スコット副議長と北京で面会し、証言した。しかし、そのすぐ後に、曹東さんは中共当局に拘束され、「非合法の取材を受けた」罪で有期懲役5年を科された。
*国際社会やメディアへ呼びかけ
「法輪功人権」団体は世界各国の政府とメディアに、国連特別調査員らが中国で起きている臓器摘出暴行に強い関心を寄せ、人間性に対して深刻な犯罪行為を直視するよう呼びかけた。
2001年以降、「法輪功人権」は中国で起きている人権迫害に真剣に関心を寄せ、法輪功学習者が受けた人権迫害事件に積極的に取り組んでいる。ここ数年間、すでに国連、世界各国政府および国際人権団体に対して1万あまりの事件報告を提出している。
「法輪功人権」が提供した情報は、各種の国連報告書に収録され、国連人権専門家の中国入り、現地証拠の採取に役立ったと同時に、各国外交部門と調査記者が参考になる重要な情報資源となった。
国連が収録している法輪功学習者の中国で受けた迫害報告の一部は、「法輪功人権」サイト に掲載されている。
「法輪功人権」は、中国当局による法輪功への迫害をより多くの民衆に知ってもらうために、各種の人権会議、集会に参加し、メディアからの取材も受けている。
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