残忍な迫害を止めろ!天空に轟く「雷神の響き」

2008/04/29
更新: 2008/04/29

【大紀元日本4月29日】大地を揺るがす「雷神の響き」と威風堂々たる行進に、日本の市民が驚嘆した。

4月25日から27日までの3日間、長野名古屋東京横浜の4都市において、法輪大法(ファールンダーファ)の一大パレードがおこなわれた。

今回のパレードでは、日本の法輪功学習者有志による天国楽団約70名に、はるばる台湾から来日した約50名が加わり、「日本・台湾合同の天国楽団」約120名による勇壮なマーチングバンドが先導して、美しく、神々しく、力強い行進がおこなわれた。

パレードの主旨は、法輪大法の素晴らしさを日本と世界の人々に伝えるとともに、中国共産党による法輪功迫害を一日も早く停止させることであるという。

1999年7月より中国共産党による残虐非道な法輪功迫害が始まって以来、まもなく9年が経とうとしているが、今も中国国内においては、何の罪もない多くの法輪功学習者が不当逮捕・収監され、生命の危機に瀕する虐待を受けている。

そのような法輪功迫害の発端となったのが、ちょうど9年前の1999年4月25日、いわゆる「中南海事件」と呼ばれる事件であるが、その真相はこれまで必ずしも正確に伝えられてこなかった。

当時、6000万人の中共党員数を上回る数となった法輪功学習者に対して、全く筋違いな脅威を感じた中共当局の一部は、国家をあげての「法輪功壊滅運動」開始以前から、理不尽な圧力をさまざまな形で法輪功にかけ始めていたのである。

そのような状況下で起きた「中南海事件」とは何か。実際には、法輪功による反政府行動などでは全くなく、天津で不当に拘束された法輪功学習者30名の釈放を求めて、極めて整然と、秩序正しい陳情がおこなわれただけなのである。

陳情に参加した法輪功学習者の行動は、警官の誘導にしたがって移動した場所で、ただ静かに座禅をくみ瞑想していただけであった。陳情は朱熔基首相のもとに届き、首相命令によって天津の学習者が釈放されると、集まった人々は静かに解散した。

しかし、そのように円満解決したものが、いつの間にか「法輪功学習者1万人が中南海を包囲して中国政府に圧力をかけた」という歪曲したプロパガンダによって内外に伝えられ、後の法輪功弾圧の口実の一つにされてしまったのである。

長野でのパレード出発前の集会では、北京五輪の「せい火」が来る前日の4月25日にこのパレードをおこなう理由について、NPO法人日本法輪大法学会代表・鶴薗雅章さんは次のように発言した。

「私たちは五輪そのものについて、賛否を明らかにする環境にはありません。今日こうして多くのメディアの皆さんが集まり、国民が関心を寄せている長野で私たちがパレードする理由は、中国国内の法輪功迫害や人権迫害の真相を皆さんに知っていただき、その問題について一人一人に考えてもらいたいからなのです」

あいさつするNPO法人日本法輪大法学会の鶴薗代表(大紀元)

また法輪功学習者を代表して、実の姉が中国で今も迫害を受けているという呉麗麗さんは、その迫害の残酷さを、涙で声を詰まらせながら次のように述べた。

「私の姉は、優秀な大学教師で、たくさんの学生から慕われていました。江沢民の命令によって、大学の授業中に連行されていきました。大学教師に法輪功を放棄させれば、公安の成績評価がアップするからです。姉は今まで19回も不当逮捕されました。監獄や精神病院に入れられて、ベッドの上で手足を大の字に縛られ、電気ショックをかけられました。精神を破壊する薬物を投与されました。また、口の中に汚物を詰め込まれて、その上からビニール袋をかぶせて紐でしばられました。父が亡くなる直前、母に言った最後の言葉は、いま姉はどこにいるのか、でした。姉はそのようなひどい虐待を受けながらも、精神病院の医師や看護婦に、法輪功の信念である真善忍を伝え続けました。医師や看護婦も姉の正しさは分っているのですが、迫害を命じる610弁公室が許さないのです。まだ中国には、私の姉のような悲惨な被害を受けている人がたくさんいます。迫害で死んだ人のために、まだ生きている人のために、迫害を受けている人たちが早く解放されるように、法輪功迫害の真相を伝えていきましょう」。

この法輪大法パレード長野の集会にゲストとして出席したCIPFG(法輪功迫害真相調査連盟)アジア調査団の副団長・安東幹氏は次のように発言した。

「私たちCIPFGは、全世界の弁護士・医師・政治家・人権活動家などの法輪功学習者以外の有志の人々から結成された、全く中立な調査団です。私たちCIPFGの調査によって、皆さんの法輪功への迫害が、まさに事実であることが確認されました。一刻も早くこの迫害を停止させるために、皆さん、頑張りましょう」

同様に、27日、東京でおこなわれたパレード前の集会では、民主党都議会議員・土屋たかゆき氏と、同・吉田康一郎氏が次のような激励のスピーチをした。

「日本と中国は、本当は仲良くしなければいけないのです。しかし今は、中国共産党の政策によって、それができない関係になっています。早く中共を倒して民主化をしなければなりません。法輪功迫害の実態を一人でも多くの人に知ってもらい、いつの日か、天安門広場でこのようなパレードができることを願っています。臓器狩りは大変な問題です。パネル展示などもしていきましょう。私は香港にいったとき、偶然チラシを見て法輪功迫害の実態を知りました。必ず日は昇るように、正義は、初めは少数ですが必ず勝ちます。私も皆さんの同志として一緒にたたかっていきます。皆さん、頑張りましょう」(土屋氏)

あいさつする土屋都議(大紀元)

「昨日、長野に五輪せい火が来ましたが、そこでは、自由・人権を訴える人たちが遠ざけられており、私は背筋が寒くなる思いがしました。中共による迫害を受けている法輪功学習者の皆さんは、まさに血のにじむ思いを訴えています。私も、思想・信仰・言論の自由の大切さを訴えるとともに、大変な人権侵害がなされている法輪功学習者の皆さんを激励申し上げます」(吉田氏)

以上のような集会の後、25日は長野、26日は名古屋、27日は東京と横浜で法輪大法パレードがおこなわれた。

いよいよパレードの出発。大地を揺るがす天音が、天空まで湧き上がった。

雷神の如きドラムのマーチが鳴り響き、この世の邪悪を一掃しながら法輪大法「天国楽団」と法輪功学習者あわせて約300人のパレードが、日本各都市のメインストリートを突き進む。

その威風堂々の姿に、日本の人々は足を止め、建物のなかから飛び出してきて盛んに拍手を送っていた。

また、パレードの参加者から手渡された法輪功紹介のチラシを熱心に見入り、法輪功について興味深く質問する人も多く見られた。

法輪功への迫害停止を求める横断幕を掲げる学習者たち(大紀元)

天国楽団の演奏(大紀元)

煉功動作を披露する法輪功学習者たち(大紀元)

(記者・牧)