人権聖火リレー:「ルーマニアの天安門広場」、ティミソアラに到着

2007/09/12
更新: 2007/09/12

【大紀元日本9月12日】ギリシア・アテネで点火された人権聖火は、ドイツのベルリン、ミュンヘン、チェコのプラハを経て、9月10日にルーマニアのティミソアラ(Timisoara)市に到着し、バルカン・ナショナル大会で女子100メートルおよび100メートルリレーでメダル獲得者のタビタ・ドガール氏(Tabita Dogar)と、ルーマニア大会で女子800メートル銀メダル獲得者のアイダ・ローゼンブルム氏(Aida Rosenblum)が聖火伝達大使として、マリア・スクエアを出発し、式典会場のピアタ・ウニリイ(統一広場)へ聖火をつないだ。式典では、教授、スポーツ選手、政治家および文化方面の名士を含む各界人士の代表者たちが演説し、中国共産党(中共)が犯した人道に反する罪を一日も早く終結させる願い訴えた。

ルーマニア議会ティベルイ・トロ議員は式典に寄せたメッセージで、「法輪功迫害真相調査団(CIPFG)が中国入りし、法輪功への迫害調査を支持する」と示した。

ルーマニア人権団体「人権国際連合1948(Human rights UN 1948)」の事務局長セバスタン氏は、「CIPFGが今回のグローバル活動を組織したことを嬉しく思います。心のそこから人権聖火リレーの成功を祈ります」と語った。

ウェスト大学政治学部国際関係学科のバシル・ドサ教授は、「私は共産党の統治を経験しているから、共産党には人間性がないことは良く分かっている。中共はかつてのルーマニア共産党と多くの共通点がある。民衆は迫害され、言論の自由はなかった。中国の場合は、法輪功学習者は自由がなく、迫害されている」と強調し、「人権聖火の目的は、2008年の五輪北京で開催させないことだ。何故なら、中共は五輪を開催する資格はないからだ。それと同時に、人権聖火リレーの活動を通じて、世界のより多くの人に中共の悪行を知ってもらうことだ」と主張した。

ティミソアラ市のゲオルゲ・チュアンド(Gheorghe Ciuhandu)市長も人権聖火リレーを支持し、市政府庁舎の部屋を今回の活動の組織者に記者会見の使用に許可した。チュアンド市長の協力下に、60数枚の人権聖火リレー宣伝用A2サイズポスター(約60cmX40cm)をティミソアラ市内中心および各繁華街の広告欄に掲載することが出来た。

ティミソアラ市は18年前に東ヨーロッパおよび旧ソ連社会主義陣営を解体した際、大量の人民が犠牲を代償に自由を獲得した場所であることから、「ルーマニアの天安門広場」と称されている。また、共産専制を反対する民衆が最初の集会を行ったのがマリア・スクエアだ。

人権聖火リレーはルーマニアを出てから、オーストリアの首都ウィーンへ向かう。人権聖火は人類史上最初のもう1つのオリンピック聖火で、5大陸37カ国の150以上の都市を巡りリレーする。

(記者・文靖、翻訳/編集・余靜)