中国:忠実な老犬、主人の後追い入水自殺

2007/07/25
更新: 2007/07/25

【大紀元日本7月25日】ある中国の老人(77)が、老と18年間生活をともにしていた。老人が世を去った後、この老犬もまた自ら主人の後を追い、河の中に身を投げた。このできごとは、馬欄街道紅凌社区にある富縁葬儀用品店の于富縁さんが感慨深げに明かした。

于富縁さんによると、数日前ある婦人が来店し、「犬の模型を作ってほしいのです・・・できるだけそっくりに・・」と言ってきた。話を聞いているうちにわかったことだが、これは亡父の願いを叶えるためだという。

婦人の父親は、病のためつい数日前にこの世を去った。老人は、20年近いこのかたずっと一人で生活していた。そんな父親のために、息子や娘たちは寂しさがまぎれるようにと一匹の子犬を送った。当時はほんの一歳ぐらいだった子犬も、それからは老人の大切な「親友」となり、老人と犬とは生活を共にするようになった。老人は、美味しいものがあればいつも半分は犬に与えた。犬は主人によく忠実に従い、老人がいくところには、いつも着いていった。あっという間に18年が過ぎ、老人は年をとり、犬もまた老犬となった。年老いた父親は子供たちに、「私がいなくなったら、この犬を大事にしてやってくれ」といった。

数日前、老人は病のために世を去った。その点xun_ネ来、この犬は食べ物をまったく口にせず、毎日毎日ご主人のベッドに寄り添って動かず、どんな美味しいものを差し出しても頑として食べない。「私たちは、老犬が父親のことを思っているのだと察し、犬を連れて墓参りに行くことにしました」と婦人は語った。そこで、父親の墓前で焼き銭をしようと、犬を連れて墓前まで来たところ、なんと、この犬はご主人のお墓をぐるりと2回回った後、突然脇にあった河の中に飛び込んで出てこなくなった。「全く驚きました・・誰がこんな状況を予測できたでしょうか?」婦人たちは我に返って犬を救おうとしたが無駄であった。「・・私たちは、本当に感動しました・・動物にこんな厚い感情があったなんて思いもよりませんでしたし、こんな思い切った行動をとるなんて・・・ですから、私たちは犬の模型を造って、お墓で燃やしてあげようと思ったのです。そうすれば、亡き父と老犬とがあの世でも一緒になれるでしょうから」。

(新商報より転載・翻訳)