中国、スーダン領紅海沖で資源探索

2007/07/09
更新: 2007/07/09

【大紀元日本7月9日】中国は現在、石油天然ガスを莫大に消費する国になっており、同時にスーダンにとってもっとも都合のよい上客になった。中国最大手の精油会社である中国石油天然気集団公司CNPCはこのほど、スーダン北部紅海沖において、石油と天然ガスの資源探索をすることでハルツーム当局と合意した。この探索事業は、インドネシア国営製油ガス会社のプルタミナとの合弁で行われる見通しだ。

BBCによると、中国はこのところ、欧米から人道上の理由でスーダンへの投資を見合わせるよう圧力を掛けられており、北京五輪を来年に控え外交的な舵取りが難しい状況だが、一方でスーダンへは武器供与とともに投資を継続し、その「蜜月」を保ち続けているのが現状だ。

国際社会は、スーダンへの制裁決議を討論しているが、それは北部のダルフール情勢に一向に改善が見られないためだ。

今回の合意で、資源探索に6年間、掘削権に20年間が保証され、探索の権利は、紅海の浅瀬3・8平方キロメートルの範囲だ。「金額的なことはまだはっきりしていない…」と駐スーダンの中国大使館関係者はお茶を濁しているが、北京からハルツームへの武器供与が続く限り、ダルフール情勢に改善は見られないし、この蜜月関係にも変わりはないだろう。