ロスネフチと中国石油天然ガスが合弁、ロシアで原油生産

2006/11/12
更新: 2006/11/12

ロシアの国営石油会社ロスネフチと中国(CNPC)は合弁事業で、今後3年から5年以内にロシアで1000万トンの原油生産を目指す。ロスネフチのボグダンチコフ社長が10日、明らかにした。

ボグダンチコフ社長は記者会見で「東シベリアと極東地区への進出を狙っている。原油探索に必要なライセンスを取得する必要があるが前向きな対応を得られると思う」と述べた。

ロスネフチの中国への原油供給量を来年、650―700万トン増やし、2000万トンとする計画も明らかにした。

同社長は9日には、ロスネフチがCNPCと共同で、北京から200キロ離れた用地に日量20万バレルの生産能力の製油所を建設する方針を表明。中国国内に給油所を多数建設する目標もあると述べていた。

ロシアが原油供給先として中国市場を検討する一方、中国石油企業はロシアの川上セクターへの進出に意欲を示している。

ロスネフチが7月に実施した新規株式公開(IPO)では、CNPCが5億ドル相当の株式を取得した。

ロシア政府がロスネフチ株式をさらに売却する可能性を質問されたのに対しては、ボグダンチコフ社長は「個人的にはそのような計画はないとみている」と答えた。

[北京 10日 ロイター]