香港立法会議員など、中国の民主を促進、人権応援の断食リレーに参加

2006/02/09
更新: 2006/02/09

【大紀元日本2月9日】中国人権弁護士・高智晟氏など数人がこのほど立ち上げた、中共政権による民衆に対する暴力圧制に平和的に抗議する「断食リレー抗議活動」は、中国国内外で多くの反応を呼んだ。香港立法会議員・何俊仁弁護士は8日、断食に参加を表明。香港支援聯合会の責任者・司徒華氏もより多くの人に断食活動へ参加するよう呼びかけていくと表明した。

何俊仁弁護士は6日、はじめて高弁護士と電話で連絡を取り、高弁護士らへの支持と敬意を伝えたという。何議員は、高弁護士の勇気の行動を高く評価し、誠意や信念、勇気が溢れる人物で、非常に強靱な人と称賛、今回の断食運動を通して、高弁護士らが成し遂げようとしていることは、特に中国国内において、重大な歴史的な意義があると指摘した。何弁護士は「今日(2月8日)私は20-30時間断食するが、この断食リレーを続けている人がどんどん現れるはず。この出来事を全世界で公開し、民主活動家と支援者に知らせ、我々は心をひとつにし結束していく。中共政権は徹底的な反省と改革が必要、そうしなければますます堕落し破滅を迎える」と、立法会で仕事をしながら、24時間の断食を表明した。

何弁護士は、「高弁護士らの戦いは決して孤独ではない、国内には情報が封鎖されているだが、完全に真実を封じるのは無理だ、だからこそ中共政権は怯えている」と述べ、「一国の政権は違法扱いを受ける国民のために正義を求める行動を封殺するため、弁護士を弾圧し、マフィアのように裏から暴力的に専門家を迫害する。これは非常に悲しむべき現実だ。ここまで堕落した政権は、統治の合法性と自信を完全に喪失している」と中共政権を非難。また、「この抗議運動を発起した人権弁護士らは、最大の努力を尽くし、職業精神の堅持と個人の道徳・勇気をもとに、この運動を推進している。彼らは様々な圧力に直面し、自分の権益を多く犠牲にしており、自由を失う可能性すらある。この抗議活動が成功する鍵は、海外社会が彼らを支援し、一致団結して彼らを支援することである」と、断食行動で自ら犠牲を払って当局の暴力圧制を抗議するこれらの人権弁護士の現状と、国際社会からの応援を呼びかけた。

香港支援連合会の責任者・司徒華氏は、国際社会の人々に対し、「より多くの人々がこの抗議活動に参加し、より多くの社会弱者層が立ち上がり、自分たちの合法権益を求める、より多くの人が弱者を助け、挫けずに粘り強く人権運動を継続、拡大していくように願う」と、断食活動へ参加するよう呼びかけた。

同氏は、中国で現在発生している人権運動は、「中国人の公民意識が高まり、そのことは中国政治の民主化や、共産党独裁の終結、民主国家中国の創設などには非常に重要な役割を果たす」とコメント。この人権運動を通して、①中共政権の無法状態と官僚の汚職腐敗を暴露②社会弱者層が、自らの切実な利益、合法な利益に関連することから、一致団結する局面に結びつく③公民意識の高まりは、国民のパワーを増強させ、民主を推進する原動力になると、3つの効果が得られるとした。

そのほか、香港市民・周勝氏と董銘氏は5日、中華盟会香港区の副会長・伍国雄氏と庄季陽氏が6日、応援の断食リレー活動に参加し、それぞれ24時間断食した。周勝氏は「高弁護士は法輪功への集団迫害の違法性を訴えるため、3回にわたり中共最高指導者に嘆願書を提出した。そのため彼と家族はすでに3ヶ月近くも大勢の私服警察に常時監視され、間一髪で暗殺の危機からも逃れたことがある。このような状況であるからこそ、各界の関心と支持は非常に重要で、高氏を声援することは当然の義務だ」と語り、より多くの支援者が現れるよう期待を寄せた。

(記者・李真)