カナダ紙:中共の本質を忘れずに

2005/09/13
更新: 2005/09/13

【大紀元日本9月13日】カナダで最大の発行部数を誇る日刊紙「The Globe and Mail」(グローバル アンド メール)は9月6日、「彼が誰なのかを忘れるな」(Remember who he is)と題する社説を発表し、カナダ訪問中の胡錦濤中国国家主席を温かくもてなすと同時に、彼が代表している中共政権の本質を忘れてはいけない、とカナダ国民に注意を促した。

社説の中で、「中国のこの十年間の変化を見ると、中国が警察国家であることに変わりはない。胡主席は選挙によって選ばれたのではなく、一握りの共産党の前指導者らの密室会議によって今の座についた。これまでの彼の行動を見れば、彼は中国を民主化する気がなく、これまでの独裁政治を踏襲している」などと述べられている。

社説によると、胡主席の統治の下、知識人らに対する取締りはエスカレートし、インタネットで現体制を批判する異見者は弾圧され、共産党員と政府職員がイデオロギーにおいて厳しい教育を受けているという。また、国家機密を漏洩した疑いで去年逮捕されたニューヨーク・タイムズの記者は、すでに11ヶ月も監禁されているが、未だに親族と面会できないという。

社説で、世界は中国経済の発展に惑わされ、このような注目すべき事件は人々の視野に入らなくなったが、中国の人権問題にもっと関心を持つべきであると論じられている。

社説は最後に、「胡主席は歓迎されるべきであり、これは私たちが行うべきことである。しかし、彼が代表している中国共産党という政権の本質を忘れてはならない」と結ばれた。