厨房の包丁が、金属製のチェーンにつながれている。貴重品でもないのに、盗難防止? それとも、誰かが包丁を凶器に使うことを警戒しているのか。
中国南部の経済・ハイテク都市、深圳(しんせん)で、警察による厳しい包丁の管理が物議を醸している。
深圳では11月18~19日に、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議が開催される予定だ。これを前に、広東省当局は省内各地から警察官を集め、街頭警備や危険物の管理を強化している。
そんな中、10月30日、深圳の飲食店主が動画を公開。警察官が店を訪れ、厨房の包丁をチェーンで固定したと訴えた。店主は「こんな状態でどうやって料理をすればいいのか。治安はそこまで悪いのか」と困惑している。
中国では以前から、新疆ウイグル自治区で包丁をチェーンで固定する厳しい管理が行われてきた。
上海でも9月、精肉店の店主が、営業用の包丁をワイヤーで固定するよう通知されたと明かしている。
こうした包丁の管理は新疆だけでなく、上海や深圳といった大都市でも報告されており、ネット上では規制の広がりを懸念する声が上がっている。
深圳での措置がAPEC警備と直接関係するかは明らかになっていない。ただ、中国では近年、無差別襲撃などの事件が相次ぎ、当局は社会の安定維持に神経をとがらせている。
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