ネット通販で手軽に買える、安くて便利な節約グッズ。しかし、その安全性を疑わずに使ったことで、取り返しのつかない悲劇が起きた。
中国・陝西省で、ある男性が「ガス代が半分になる」と宣伝された約100円の器具を購入し、自宅のガスコンロに取り付けた。その結果、妻と16歳の息子が一酸化炭素中毒で命を落とした。しかも、同じような商品は今もネット上で販売されているという。
この男性は2023年11月、ネット通販で4.5元(約100円)のガスコンロ用「節約グッズ」を購入した。コンロの炎を囲うように取り付ける器具で、「火力が強くなる」「ガス代が半分になる」と宣伝されていた。
ところが使用後、家族にめまいや吐き気などの異変が現れた。妻も「この器具を使い始めてから、家の中が煙たく、鍋を空焚きしたような臭いがする」と訴えていたという。
約1か月後、妻と16歳の息子が自宅で死亡した。
裁判所は、この器具によってガスが不完全燃焼し、一酸化炭素が発生したと認定。2026年9月、メーカーや販売業者などに賠償責任を認めた二審判決が下された。
ところが、これほど深刻な事故が起きたにもかかわらず、中国のネット上では今も同じような商品が「節約」「強火」などを売り文句に販売されている。
海外の商品も簡単に買えるネット通販。「安い」「便利」という宣伝だけで、安全性まで信じていいのか。日本の消費者にとっても他人事ではない。
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