中国 家族が犠牲に 類似品は今もネット販売

「ガス代節約グッズ」が招いた悲劇=中国

2026/10/20
更新: 2026/10/19

ネット通販で手軽に買える、安くて便利な節約グッズ。しかし、その安全性を疑わずに使ったことで、取り返しのつかない悲劇が起きた。

中国・陝西省で、ある男性が「ガス代が半分になる」と宣伝された約100円の器具を購入し、自宅のガスコンロに取り付けた。その結果、妻と16歳の息子が一酸化炭素中毒で命を落とした。しかも、同じような商品は今もネット上で販売されているという。

この男性は2023年11月、ネット通販で4.5元(約100円)のガスコンロ用「節約グッズ」を購入した。コンロの炎を囲うように取り付ける器具で、「火力が強くなる」「ガス代が半分になる」と宣伝されていた。

ところが使用後、家族にめまいや吐き気などの異変が現れた。妻も「この器具を使い始めてから、家の中が煙たく、鍋を空焚きしたような臭いがする」と訴えていたという。

約1か月後、妻と16歳の息子が自宅で死亡した。

裁判所は、この器具によってガスが不完全燃焼し、一酸化炭素が発生したと認定。2026年9月、メーカーや販売業者などに賠償責任を認めた二審判決が下された。

ところが、これほど深刻な事故が起きたにもかかわらず、中国のネット上では今も同じような商品が「節約」「強火」などを売り文句に販売されている。

海外の商品も簡単に買えるネット通販。「安い」「便利」という宣伝だけで、安全性まで信じていいのか。日本の消費者にとっても他人事ではない。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!