AIで本物そっくりの広告を作れる時代。しかし、実際にはできないことまで「できる」ように見せていいのか。
中国の老舗刃物ブランド「張小泉」の正規販売店が公開したAI広告が、物議を醸している。
問題の広告では、張小泉のはさみが太い豚の骨や鶏の骨を軽々と切断していた。動画には「AI生成」との表示もあった。
ところが、中国メディアが実物を試したところ、太い骨は表面に傷がつくだけ。親指ほどの細い骨も切れなかったという。
騒ぎを受け、販売店側はAIで商品の性能を誇張したと認め、誤解を招いたとして謝罪した。張小泉本社も、このはさみは太く硬い骨には対応していないと説明している。
張小泉は1628年創業とされる約400年の老舗である。今回の広告は本社制作ではないものの、正規販売店による宣伝だったため、ブランドの信用にも影響する問題となった。
AI広告はこれからますます身近になる。画面で見た商品の性能が、本当に現実でも再現できるのか。消費者側にも、これまで以上に見極める目が求められそうだ。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。