元首相・朱鎔基の告別式 18日に北京で 胡錦濤ら長老の出席に注目

2026/08/17
更新: 2026/08/17

中国の元首相・朱鎔基(しゅ・ようき)が今月12日、北京で死去した。97歳だった。告別式は18日に北京市内で行われる予定で、元国家主席・胡錦濤ら中国共産党の元指導者らが姿を見せるかどうかに専門家の注目が集まっている。

中共機関紙「新華社」は16日、元政治局常務委員で国務院元首相の朱鎔基の遺体が18日に北京で火葬されると報じた。当日は天安門などで半旗を掲げ、哀悼の意を表すという。

香港紙「明報」は17日、朱鎔基の告別式が北京市の八宝山で、元首相・李鵬の葬儀と同程度の規模で行われる見通しだと報じた。習近平ら政治局常務委員が全員出席するとみられるほか、引退した元指導者らも参列すると予想されている。

特に注目されているのが、党長老の誰が姿を見せるかだ。なかでも胡錦濤の出席の有無が焦点となっている。中共指導部内の権力闘争が取り沙汰される中、最近は胡錦濤の重病説や毒殺説まで流れるなど、異例の臆測が相次いでいる。

独立系時事評論家の蔡慎坤氏はこのほど、X(旧ツイッター)への投稿で、こうした高度に政治的な公開行事では、式典そのものだけでなく、長期間にわたって公の場に姿を見せていない党長老が出席するかどうかが注目されると指摘した。特に胡錦濤のほか、これまでに行動を制限されているとの未確認情報が流れた元首相・温家宝、元国家副主席・王岐山らの動向も焦点になるとしている。

蔡氏は、元首相・李克強が中共第20回党大会閉幕から1年足らずで上海で急死したことにも言及した。通常であれば、李克強の元上司に当たる胡錦濤が関連する追悼行事に出席するのが自然だったと指摘した。

第20回党大会の閉幕式では、胡錦濤が係員に伴われて会場を退出する際、隣にいた李克強の肩を軽くたたく場面があった。この小さな仕草は、その後、中国内外でさまざまな解釈を呼んだ。蔡氏は、その後の重要な政治行事について、習近平が胡錦濤の公の場への登場を望まなかった、あるいは胡錦濤が公の場に姿を見せることを警戒した可能性があるとの見方を示している。

朱鎔基の告別式について、蔡氏は、仮に習近平が胡錦濤本人の出席を認めなかったとしても、胡錦濤の名前が単独で花輪の名義に記される可能性があると指摘した。そうなれば、胡錦濤がなお存命であることを示す意味を持つとしている。

温家宝と王岐山が姿を見せるかどうかも注目される。両者をめぐっては、これまで政治的な立場についてさまざまな未確認情報が流れてきた。両者が通常通り参列すれば、こうした臆測に一定の答えを示すことになる。一方、複数の有力な引退指導者が同時に欠席すれば、その政治的な意味は一段と大きくなるとみられる。

なお、胡錦濤、温家宝、朱鎔基はいずれも、中共元総書記の江沢民と対立したことで知られる。三者はいずれも、異なる時期や場面で江沢民と激しく対立した経緯がある。

新唐人