スペインやアイスランドなどで、数百万人が皆既日食や皆既に近い日食を観測した。
8月12日、NASAの関係者はスペインの小さな村ビジャリバドを訪れ、カメラを空に向けて、日食の様子を世界に向けてライブ配信した。 村だけでなくスペイン全土、さらにヨーロッパ各地でも、数え切れないほどの人々が屋外に出て、この珍しい天体現象を一目見ようと空を見上げた。
ヨーロッパの主要都市で最初に皆既日食を迎えたのはアイスランドのレイキャビクで、現地時間午後5時48分ごろだった。皆既日食の経路は北半球を横断し、北大西洋からアイルランド沖へと延びた。ロンドンでは午後7時13分に太陽の91%、ダブリンではその少し前の午後7時10分に94%が月に覆われると予測されていた。

実際、アイルランド南西端からスコットランド北東端まで、英諸島全域で太陽の90%超から95%近くが隠れる、皆既に近い日食が見られた。
同じころ、スカンジナビア半島やバルト海地域でも日食が観測された。東はストックホルムで81%、オスロでは83%、ロシアのサンクトペテルブルクでも約79%が月に覆われた。
その後、ヨーロッパ大陸各地の空も数分間暗くなった。パリでは午後8時17分、ミラノでは午後8時20分に92%の日食が見られ、ベルリンでは午後8時8分、ウィーンでは午後8時10分に85%が月に覆われた。

地球の自転とともに、太陽を覆う月の影はイベリア半島へと移動した。ガリシア地方に到達した影は、半島北部を横断して地中海へと進んだ。
スペインのレオンでは現地時間午後8時28分、サラゴサでは午後8時29分、バレンシアでは午後8時32分に皆既日食が観測された。同じ時間帯、バルセロナとマドリードでは太陽の99%、ポルトガルのリスボンでは95%が月に覆われた。モロッコやアルジェリア、スペイン領マヨルカ島など地中海各地でも、皆既または皆既に近い日食が観測された。

NASAとともに、欧州宇宙機関(ESA)も地元ヨーロッパで日食を観測し、事前に安全な観測方法を呼びかけていた。
ESAの宇宙科学チームは日食についてXで、「私たちの誰もが忘れることのない1分21秒だった。空が暗くなり、コロナが現れ、その瞬間、会場全体から『わあー!』という声が上がり、歓声に包まれた」と振り返った。
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