森記念財団都市戦略研究所は、最新の年次報告書「世界都市総合力指数(GPCI)」を発表した。東京は今年、世界で2位となり、調査開始以来始めて米ニューヨークを上回った。
ロンドンは14年連続で首位を維持した。文化分野での強みや、欧州の金融センター、国際航空ハブとしての地位が評価された。一方、ニューヨークは順位を下げ、2012年以来初めて2位から3位に後退した。
フランスのパリは4位に入った。ニューヨークとの差は縮小しており、上位都市間の競争が激しさを増している。アジアでは、韓国のソウルが6位となった。
世界都市総合力指数は、経済、研究開発、文化交流、居住性、環境、交通の6分野について、世界48都市を対象に計72指標で総合評価するもので、2008年の公表開始以来、都市の国際競争力を測る指標として注目されている。
研究チームは、東京について、訪日客の増加を背景とした観光需要の高まりが国際的な評価を押し上げ、順位上昇につながったと分析している。
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