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中国 自家用車で猛獣ゾーンに突入した女性をトラが全力追撃

中国の動物園で「リアル狩りごっこ」発生

2025/12/14
更新: 2025/12/14

中国・重慶の動物園で、ひとりの女性が思わぬ追跡劇の主役となった。

女性は自家用車で「猛獣ゾーン」に入ったところ、トラは興味津々で、女性の車をロックオンし、次の瞬間には本気の追跡モードに切り替わった。

逃げる車、飛びつく牙。まさに「リアル狩りごっこ」だが、乗っていた女性は生きた心地がしなかっただろう。

幸いドライバーにけがはなかったものの、車の後部には噛み跡がくっきり残った。「食べ物なんて積んでないのに…」と本人も首をかしげるほどの状況だった。

映像はすぐに話題となり、中国のネットでは「よく無事だった」「窓割れたら終わりだぞ」と総ツッコミ状態。

実際、トラの咬合力は動物学の実験値で数千ニュートン(骨を砕くレベルの咬合圧)に達するとされる。つまり、トラが本気で噛めば、一般的な乗用車のドアや窓ガラスは十分に破られる可能性があり、「安全地帯」とは言い難い。

中国では自家用車で猛獣ゾーンを走れる園が多いが、過去には下車した人が襲われ死亡する事故も起きている。

なぜ「自分だけは大丈夫」と思ってしまうのか。不思議なことに、どの国にも一定数こうした「根拠のない自信」を抱く人たちがいる。とりわけ中国では、なぜかその割合が少なくないように見える場面もあり、この自信がどこから湧いてくるのかは謎だが、猛獣相手に限っていえば、その楽観は命取りになりかねない。

 

過去に実際に起きた、車から降りた観光客へトラが近づく場面、2025年9月、秦皇島(しんこうとう)(映像よりスクリーンショット)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!