茂木敏充外相は、薛剣・中国駐大阪総領事が自身のSNS(X=旧Twitter)に「(高市首相に)その汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」と投稿した問題で、中国政府に対し正式な抗議と明確な説明を強く求めた。
薛剣総領事は、台湾有事を巡る国会での高市首相の発言に反応し、11月8日にSNS上で上記の投稿を行った。この投稿は、その後に削除されたが「殺害予告」とも受け取れる強い内容として、国内のみならず、海外にまで大きな波紋を広げた。
木原官房長官はこの投稿について「極めて不適切だ」と述べ、在中国日本大使館と東京の中国大使館の両方を通じて厳重に抗議を申し入れたこと、投稿の速やかな削除と公式な説明を中国当局へ求めたことを明らかにした。
これに対して中国外務省報道官は10日の記者会見で、薛総領事の投稿内容を事実上擁護し「台湾を中国から分離しようとする誤った試みに対処するものであり、日本側がこの件を過度に取り上げて煽動し、混乱を拡大させている」と日本政府の姿勢を批判した。
12日(日本時間13日)茂木外相も同様に中国側への対応変更と透明性を求めている。
茂木外相は今後も中国側の誠実な対応と説明を続けて求めていくとしている。
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