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津波 全国各地と沖合で観測 「初めの波が最大」とは限らず

2025/07/30
更新: 2025/07/30

気象庁や複数の自治体によると、本日午前、日本各地の沿岸および沖合で津波が観測された。観測地点のなかには、通常の潮位変動とは明らかに異なる高さの津波が波状的に押し寄せる事例も確認されている。とくに宮城県沖では、午前11時20分に高い津波が観測され、緊急の避難が呼びかけられた。

津波は、地震や海底の地形変動によって発生し、海底から海面までの大きな水の塊が広範囲にわたって移動する自然現象である。この現象は、波の速さや高さが場所や海底地形によって大きく変わる特徴を持つ。一般的に、深い海では津波は非常に速く進み、浅い沿岸では速度が落ちることで波が高くなりやすい。

現在、NHKなど日本のメディア報道や専門機関は、「最初に到達する津波が必ずしも最大とは限らない」と繰り返し伝えている。実際に、何度も津波が押し寄せたり、後から来る波が重なり合って最初の波以上に高くなる場合がある。このため、最初の波が比較的小さいからといって警戒を緩めて自宅などに戻るのは非常に危険な行動である。津波警報や注意報が発表されている間は、警戒を続け、高台など安全な場所で待機することが強く求められる。

また、津波は陸地だけでなく、沖合でも観測されることがあり、最近ではGPS波浪計や海底水圧計などの先端観測機器によって、沖合での津波の様子もリアルタイムで把握できるようになった。沖合で観測された津波は、陸に到達する際にはさらに高さやエネルギーが増す場合があるため、沿岸防災への活用が進められている。

津波の危険性を正しく理解し、避難情報が解除されるまでは決して油断しないことが命を守るために重要である。

大紀元日本の速報記者。東京を拠点に活動。主に社会面を担当。その他、政治・経済等幅広く執筆。