中国製EVの事故や炎上ケースが多発しており、「中国製EVに乗るのは命がけで」というのが定番の皮肉として定着しつつある。

最近では、中国製EVによる、走行中の故障（車軸が折れなど）が相次いでいることが話題になっている。

例えばこちら。走行中に車軸が折れて道端に止まったEV車。動画撮影者によると、「突然大きな音がしたと思ったら、車はこうなっちゃった」と嘆いている。

（走行中に車軸が折れた中国産EV。投稿主は2025年3月9日、湖北省武漢市）

（走行中に車軸が折れた中国産EV）

「プラスチック製」疑惑

今年1月3日、中国広東省河源市（かげん-し）の交差点で、赤信号を無視して猛スピードで交差点に入った白いSUVが大型トラックに激突する事故が起きた。

SUVが衝突の瞬間に即座にバラバラに砕け散る様子を映した動画がSNSで拡散されて物議を醸している。

（衝突当時の様子、2025年1月3日、中国広東省）

事故の様子を至近距離で撮影していた市民によると、「運転手は女性。衝突した後、瞬時に破壊された車体は、車の部品と共にバラバラに砕け散った身体の一部も、あたりの地面に散乱していた」という。

現地の公安当局によると、SUVの運転手はその場で死亡が確認された。同乗者はいない。大型トラックに乗っていた2人は負傷したが、命に別状はなかった。

「何だ！　あの砕けようは、車体はプラスチック製か？」

関連動画を見たネットユーザーのなかには、ただでさえ良くない噂が絶えず、不安だらけの中国製EVの「安全性」に、衝撃を受けている者も少なくない。

そうしたなか、中国の自動車修理業者「汽修小中医」は9日、吉利汽車のプレミアムブランド『ジーカー001（Zeekr 001）』の問題を指摘する動画を公開した。

（自動車整備士「汽修小中医」が公開した動画）

以下が同動画の一部邦訳となる。

「新品で買ってまだ1か月のものだが、車の所有者は『どんな材料が使われているのか知りたい』と言ってこれをうちに持ってきたんだ」

「そこで早速調べてみると、バックパネルは片手で曲げられるほどもろかった。そしてトランクはプラスチックだったんだ。こんなの見たことがない、なぜプラスチック製なんだ？なぜ？？？」

「見ちゃいけないものを見てしまったというのが感想だ。ほんと、見てびっくり、実に問題だらけだ。もう言葉が出ない……あとは自分で見てくれ」