神韻京都公演 観客の琴線に触れる 「全ての演目に感動」…共産主義以前の伝統文化に絶賛の声

2025/01/05
更新: 2025/01/05

4日、米ニューヨークを拠点とする中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は、京都府にあるロームシアター京都のメインホールで昼と夜の2公演を行った。伝統文化を保持し、千年以上の歴史を有する古都・京都で、古代文明の美徳と叡智への扉が開き、観客の心の琴線に触れ、深い共感を呼んだ。

神韻芸術団は8つの同規模の芸術団を持つに至り、共産主義以前の中国の伝統的な美しさを世界中の観客に届けている。現在、日本やアメリカ、フランス、イギリス、イタリア、ポーランドなどで同時に巡回公演を行なっており、絶賛の声が続々と上がっている。

現在、日本やアメリカ、フランス、イギリス、イタリア、ポーランドなどで同時に巡回公演を行なっている(大紀元合成)

大学の客員教授が「全ての演目に感動」と絶賛

4日、日本大学の客員教授である藤村良男さんは神韻の公演をロームシアター京都のメインホールで鑑賞した(藤野偉/大紀元)

「全ての演目に感動させていただきました」

日本大学の客員教授である藤村良男さんは神韻の公演についてこう絶賛した。

藤村さんは、女性ダンサーの麗しい水袖の舞踊について感動を口にした。「袖口がピャッと伸びていて、あれはすごい綺麗だった。長いものがまた手元に戻ってきたりとか、伸ばしたりとか、流れるような動作、すごい綺麗だなと思います」

神韻が特許を取得しているデジタル背景幕についても、「面白かったですね。一般的なハイビジョンよりもまた繊細な作りとなっています」と、神韻の演出を讃えた。

ステージ後方に映し出された鮮やかな光景がダンサーと一体化することで、観客は臨場感あふれる歴史絵巻のような世界にいざなわれる。

神韻芸術団による舞踊「水袖」(ShenYun Performing Arts)
4日、半導体設備製造会社の執行役である野地正博さん夫妻は神韻の公演をロームシアター京都のメインホールで鑑賞した。(徐正/大紀元) 

半導体設備製造会社の執行役である野地正博さんは、「全く乱れがないですね」「どれだけ練習したらそんなことができるのか。感動しかないです」と、舞踊レベルの高さについて驚きを語った。

野地さんの奥さんも、「素晴らしかったです。とても綺麗でした」と感動を語った。

舞台の下に構えるオーケストラが舞踊の伴奏として、生で演奏をする。神韻公演の見どころの一つとなっている。

公演で生の演奏を披露する神韻交響楽団(神韻芸術団提供)

壮麗な西洋の交響楽と、それに引き立てられる伝統的な中国古典音楽の旋律。その相乗効果により、神韻交響楽団は東西の音楽の美しさを最大限に際立たせている。

野地さんは神韻の音楽を聴いて、エネルギーを感じ、心が調和されたような感覚を受けたという。「素晴らしいです。魂に響くみたいなことがありました」

音楽の「楽」に草冠をつけると「薬」となるように、古代中国では妙音は人の心を調和すると考えられていた。

「表現力や柔軟性がすごい」「ぜひとも中国で公演を」

4日、製造会社で監査取締役を務める薫さんは神韻の公演をロームシアター京都のメインホールで鑑賞した(肖蕾/大紀元)

製造会社で監査取締役を務める薫さんは、「まず本当に皆さんの身体能力が高い」と、神韻アーティストの身体能力を讃えた。

日本の歌舞伎やバレエ、ミュージカル、ダンスをよく鑑賞するという薫さんは、「バレエとかとはまた違って、非常に訓練されたスキルを皆さんが持っていらっしゃる。表現力も柔軟性もすごい」と語った。

神韻芸術団は、共産主義以前の中国の真の伝統文化を復興することを掲げ、リンカーンセンターやオペラハウスなど世界の名だたる劇場で伝統的な美徳と叡智を披露している。世界の公職者から表彰状や祝辞などが神韻に送られている。

毎シーズン世界巡回ツアーを行っている神韻芸術団に毎年各界から表彰や祝辞が送られる(大紀元合成)
昨年、神韻の台湾公演に歓迎の意を示し、神韻藝術団に祝辞を送った蔡英文前総統と頼清徳副総統(現総統)(大紀元)

世界中で公演されているなか、中国本土ではこの公演を鑑賞することはできない。無神論と闘争の哲学を標榜する中国共産党により禁止されている。

そうした現状について、薫さんは「中国でまだ受け入れられていないというのは少し残念 ぜひともやっぱり中国で上演して、やはり芸術として受け入れられてほしい」と希望した。

伝統文化の復興という神韻の使命に対しても同意。「音楽や芸術は、世界万国共通で、本当に一番素晴らしいものだと思う。本当に平和を一番身近に実現するものだと思うので、ぜひとも頑張っていろんなところで公演していただきたいなと思います」と、神韻芸術団にエールを送った。

最後に、薫さんは「やはり来てよかったなと思います。価値のある舞台芸術の団体なので、もっともっといろんな方に見ていただきたい」と締めくくった。

「昔の伝統文化は大事にしなければ」市議会議員が語る

4日、京都府城陽市議会議員の谷直樹さんは神韻の公演をロームシアター京都のメインホールで鑑賞した(藤野偉/大紀元)

京都府城陽市議会議員の谷直樹さんは、「相当な練習量とやっぱり技術力、それと監督の方が作品にかける努力が感じられるような演目でございました」

記者から伝統文化の重要性について聞かれると、「やっぱり昔の伝統とかつながりとか、やっぱり絆というのは大事にしていかなければいけないと思いますね」と語った。

神韻の演目では、「仁義礼智信」や忠義、孝行、道などの古来の美徳や価値観が散りばめられており、現代の世で忘れ去られたこうした美徳を、舞踊を通して、歌声を通して今の世に伝えている。

神韻芸術団の2009年プログラム「袖の舞」(神韻芸術団提供)

谷さんは、「やはり伝統文化をしっかり持って、明るくやっていくというのが大事」と述べ、「そのためには、自分の努力も必要ですけども、神に助けていただいて自分のネガティブからポジティブの考え方になっていくということが大事かなと思います」と語った。

4日、水道会社の会長である奧村賢三さん夫妻は神韻の公演をロームシアター京都のメインホールで鑑賞した(肖蕾/大紀元)

水道会社の会長である奧村賢三さんは、夫婦で神韻の公演を鑑賞。この日初めて鑑賞した奥村さんは、好きな演目について聞かれると、「最初の演目です。最高でした」と語った。

最初の演目では、銅鑼が鳴り、幕が上がった後、荘厳で美麗な天上の世界が観客の目の前に現れる。その壮麗な光景を見て、涙を流す観客も多い。

生のオーケストラや二胡の独奏についても、「最高だ」「とても良かった」と称賛した。

中国で神韻の公演が鑑賞できないことについては、「中国って日本と違って民主主義でなく、共産党の国だから、なんでも共産党が優先となっている。それが嫌いです」と語った。

4日、スポーツクラブで管理職を務める榎司さんは神韻の公演をロームシアター京都のメインホールで鑑賞した(藤野偉/大紀元)

京都でスポーツスクールを運営する老舗のスポーツクラブで管理職を務める榎司さんは、神韻の公演を鑑賞して、感銘を受けたという。「演目は全部に感動した」と絶賛した。

中国楽器・二胡の独奏については、「二胡は初めて聴いたのですが、2弦でそんな奥行きが深い音が出るのかという感じでしたね」と、二胡の表現力に感動していた。

神韻の公演は古典舞踊や舞踊劇、歌曲の独唱、中国楽器の独奏など、約20の短い演目からなる。

最後に、榎さんは「よかったら皆さん見に来てください」と、視聴者に語った。

今後日本では、兵庫、埼玉、東京、大阪などで公演を行う予定。神韻2025日本公演のチケットはホットライン(0120-91-8487、午前10時〜午後5時)のほか、公式ホームページからも購入することができる。



神韻 2024年ツアー世界巡演

2023年12月から2024年5月までの間、神韻(Shen Yun)の八つの芸術団が五大陸を巡回し、世界中に伝統的な中国文化の美を広めた。芸術家たちは、200以上の都市で800回以上の公演を行い、新たな記録を達成した。

大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。