4月13日、米ニューヨーク発の中国古典舞踊および古典音楽の芸術団「神韻新紀元芸術団」が東京都八王子市のJ:COM ホール八王子で2日目の公演を行った。公演終了後に劇場は鳴りやまぬ拍手に包まれた。
米ニューヨークを拠点とする神韻新紀元芸術団は、現在中国で失われかけている伝統文化の復興を掲げ、世界各国の劇場で毎年一新した演目を披露している。世界最高峰を誇る中国古典舞踊と音楽の舞台に、芸術や芸能界、政界、経済界、学術界など各界の観客から絶賛する声が相次いでいる。
「独創的で……圧倒的に美しい! あまりにも感動的。次作アバターのインスピレーションをもらった」ー映画『アバター』美術監督・アカデミー賞受賞ロバート・ストロンバーグ氏
「優れたアーティストたちであり、その舞踊は非常に美しい」ー台湾の頼清徳総統
「神韻芸術団は間違いなく世界水準です」ーラテン・グラミー賞の審査員であるソーネル・ジョーンズ・ジュニア氏
「素晴らしい内容」「全員が高度なダンサー」との称賛の声
半導体企業の要職を務める国香仁さんは、神韻公演を鑑賞して、高度なダンサーが一人だけではなく、全員が高度な舞踊技術を持っている点に感動したと語った。「訓練がすごいのだろう」と指摘し、「素晴らしい内容で、そこに至るまでの過程を想像した」と語った。

神韻の演目は、古典舞踊、舞踊劇、中国楽器の独奏、声楽家の独唱など約20の演目からなる。記者から好きな演目を尋ねられると、国香さんは「全部ですが、最初の天上のシーン」と答えた。
最初の演目は、銅鑼が鳴り、幕が上がった後、荘厳で美麗な天上の世界が目の前に現れる。天にいる神々が創世主とともに世に下るという中国の古典(明代の劉基など)でみられるような内容で、その壮麗な光景を見て、涙を流す観客も多い。

国香さんは「今の世の中の人が、元々は神だったというような内容で、我々自身がもっと高い価値を持つのではないかと思わされた」と語った。
「今の我々がそういう存在だとしたら、自分自身もそうですが、お互いにもっと敬意を持って接することができるのではないかと思った」と述べた。
神韻のデジタル背景幕がステージ後方に各王朝などの鮮やかな光景を映し出すほか、ダンサーが舞台と背景幕に映る世界を行き来しているような演出は、大きな見所の1つだ。
古代への旅へといざなわれ、天上や中国王朝を歴遊する体験を味わうことができる。この技術は、神韻芸術団が特許を取っている。

国香さんは、ダンサーが舞台と背景幕を行き来するかのような演出について「つなぎがよくできていると思った。行ったり来たりがすごくうまくいっている。ぴったりですね」と演出の妙を讃えた。
公演では、神韻交響楽団が舞台演出に合わせ、ダイナミックかつ繊細な音色を奏でる。繊細な音色を紡ぎ出す中国古典楽器と壮麗な西洋の交響楽の融合が神韻の音楽の特徴である。
国香さんは、「実際にオーケストラがいるほうが臨場感が全然違う。それが非常に良かった」と称賛した。
「もう素晴らしい 見入ってしまった」と絶賛
金融機関で重職を務める松沼正さんは、「一度これを見たくて、今回いいチャンスだったので見に来た」と語り、「もう素晴らしい、見入ってしまった。 踊りの素晴らしさと色彩が素晴らしく綺麗」と絶賛した。

ダンサーが舞台と背景幕を行き来するかのような演出について、「後ろの背景幕と舞台が一体になって繋がっているというのも今回初めて経験しましたが、素晴らしい」と語った。
また、ダンサーと背景幕の映像が「同じではないとズレますよね。こういうところもすごいなと思う」と述べ、ダンサーの多大な練習量を称えた。
松沼さんは事前に神韻の公演内容について知らなくても、各演目について「分かりやすかった。 古典舞踊と舞踊劇の2種類、両方素晴らしかった」と語った。
神韻ダンサーの舞踊レベルについても、「例えばオリンピックなどに出てくるような回転も跳躍もあるけれども、こちらは綺麗だった」と述べ、「オリンピックの人たちと同じくらい技量はあるのでしょうけど、技がすごいというよりも『綺麗だな』という。 やっぱり踊りの中で見せる技術の1つとしての技なんだなという感じを受けた」

中国古典舞踊は主に、「技巧(極めて難易度が高い一連の舞踊技術)」、「身法(中国古典舞踊ならではの数多くの動作や身のこなしの体系)」のほか、「身韻」を重要視する。身韻とは、動作の背後にある内面的な情感であり、ダンサーの心の状態や呼吸と深くつながり、演じる歴史上の人物の個性を反映することである。
松沼さんは、「(ダンサーの表情も)素晴らしいなと。ただ技がすごいというだけでなく、表情から仕草から全てで訴えてくるというのが素晴らしいなと思った」と絶賛した。
大学准教授「本当に良かった」「来年は絶対家族で来る」
大学准教授の長谷川淳一さんは、神韻公演を「本当に良かった」と称賛。以前からクラシックバレエを習っていたという長谷川さんは、「やはり普通の西洋のクラシックバレエ、ダンスパフォーマンスとは違いがあって、神様に対する精神性や芸術、それと音楽が三位一体となっていて、心に訴えるものがとてもあった」と語った。

神韻は、共産主義以前の中国の伝統文化の復興を使命としている。毎年世界巡回ツアーを行い、世界各国の議員から表彰状を受け取るなど全世界で賞賛する声が相次いでいる。
ただ中国本土では、中国共産党政権により禁止されているため、公演を鑑賞することはできない。長谷川さんも、「ただ残念なのは、こういったものが現代中国でまだできないことだ」と語った。
古典芸術は洋の東西を問わず、神への賛美や畏敬、崇拝といったテーマが多い。神韻の古典舞踊でも、そのような価値観や理念を表現している。長谷川さんは、「日本でも例えば歌舞伎にしろ能にしろ、神様に捧げるものというのがあると思う。その精神性を無視して技術だけに走っても、科学技術と同じだと思う」と指摘した。


また、「オックスフォードでも古典文学をなくしてしまった。日本でも古文漢文、特に漢文を重視、今までは漢詩などをやっていたのですが、それがなくなりつつある。それがすごく残念」と語った。
神韻の演目では、「仁義礼智信」や忠義、孝行、勤勉、道などの古来の美徳や価値観が表れており、現代の世で忘れ去られたこうした美徳を、舞踊や歌声を通して今の世に伝えている。
長谷川さんは、こうした公演は「とっても大切だと思う」と語り、「我々が今生きているのはご先祖様がいるからだということで、お寺やどんな宗教でもいいと思うのですが、そこで今いる自分たちに対して感謝する、そういう機会がなんとなく薄くなってきている」と現代社会に懸念を示した。
その上で、「だから本当に、古典芸能も、古典的な文学作品も、音楽も、精神性的な哲学、倫理、儒学も、そういったものを忘れちゃいけないなと思う」と語った。
最後に、「本当にすごくいいインスピレーションを受けた。来年は絶対家族で来ようと思っている」と語った。

(詳細は神韻公式サイト、チケット情報を参照)
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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