中共からの暗殺指令も 奇跡の生還者が命がけで語った「強制生体臓器摘出の真相」

2024/11/13
更新: 2024/11/13

中国の刑務所で肝臓と肺の一部を摘出され生還した程佩明さんは、8月9日の記者会見で、拘束され、拷問を受け、臓器を摘出された実体験について語った。

大紀元が最近入手した中国公安当局の内部情報によると、程佩明さんがアメリカで中国共産党(中共)による臓器強制摘出を告発した件に関し、黒龍江省公安庁が3つの計画を策定したとされる。その内容は、程さんを中国へ連れ戻すこと、アメリカに人員を派遣し、告発を撤回するよう説得すること、そして暗殺し、自殺に見せかけることだという。

内部関係者は「この陰謀の実行責任は黒竜江省公安局にあり、すでに準備を進めている」と語った。

中国黒龍江省出身の法輪功学習者・程佩明さんは、現在確認されている唯一の中共による臓器摘出の生存者である。7月3日、程さんは米国ワシントンでの記者会見で初めて公の場に登場し、自身が臓器摘出されたが奇跡的に脱出した経緯を語った。この出来事は70以上の欧米メディアで報じられ、国際的な反響を呼び起こした。

中共の脅威、着実にエスカレート

程佩明さんが自身の経験を告白した後、一連の脅迫や威嚇事件に巻き込まれている。最近、深夜に自宅へ不審者が侵入した。

11月2日未明の午前4時から6時の間、程さんが自宅で寝ていた時、正体不明の不審者が自宅に侵入した。立ち去る際に、その不審者は侵入の痕跡を意図的に残した。車庫のドアがこじ開けられ、二つのドアが半開きのまま、裏庭には深いタイヤの痕が残されていた。

安全対策として、程さんは自宅に2つの監視システムを設置していたが、侵入があった前の3日間は毎晩午前0時半から朝6時まで監視システムが停止し、さらに自宅のインターネットも遮断されていた。

程さんは「彼らがどのように入ってきたのか、私たちには全くわからない。おそらく私を暗殺しようとしたのかもしれないが、それができずに立ち去ったのだろう。あるいは私たちを脅迫する意図があったのかもしれない——私は彼らに監視されており、いつでも命を狙われる状況にある」と述べている。

11月4日、法輪大法情報センターは声明を発表し、中国共産党が程さんに沈黙を強いるために暗殺を含む手段を準備しているとし、米国政府に迅速な保護を求めた。

中共の隠蔽行為、逆効果に

コメンテーターの王友群氏は、中共が程さんの口封じをしようとすることの根底には、中共による法輪功学習者への大規模な臓器摘出犯罪を隠そうとする意図があると指摘した。これは中共の極端な悪質さを一層露呈しているという。

2006年3月に、中共による法輪功学習者の臓器摘出の実態が初めてアメリカで明らかにされて以来、中共は一貫してその事実を否定し、真実を隠し続けてきた。しかし、このような重大な犯罪行為が露見しないことはなく、中国国民だけでなく国際社会にも疑念が広がっている。

王氏は「程佩明さんは、臓器狩りから生還した唯一の証人であり、数々の苦難を乗り越えてアメリカに逃れたことで、中共の罪が現実であることを証明した。中共が程さんに実行しようとする3つの措置は、かえって国際社会にさらに中共の邪悪な本質を認識させるきっかけになっている。これにより、世界中の人々が中共に対する反発を強め、暴虐を終わらせるために一致団結するきっかけになるであろう」と述べた。

「真実しか語らない」

程佩明(58)さんは2001年12月、法輪功迫害の実態を人々に伝えたことで、不当に8年の実刑を言い渡された。2002年4月1日に黒龍江省のハルビン監獄に収容され、2004年7月1日には黒龍江省の大慶監獄に移送された。

2004年11月16日、程さんは大慶第四病院に移送され、6人の警察官によって押さえつけられ、医師が麻酔薬を投与した後、肝臓のS2、S3セグメントと肺の左下葉が強制的に摘出された。この手術によって程さんの左胸には35センチの傷跡が残された。

アメリカに来てから、程さんは9回にわたる医療画像検査を受け、CTスキャン3回、超音波検査3回、X線検査2回、MRI検査1回が実施された。肝臓第2・第3部分および左肺の左下葉の一部が欠失していることが確認された。この診断は複数の臓器移植の専門家によっても支持されており、その中には米国の肝臓移植の先駆者であるラッセル・W・ストロング名誉教授、心肺移植専門のデイビッド・マギフィ教授、「中国移植濫用を終わらせる国際連盟」顧問会議の会長ウェンディ・ロジャース教授、台湾の胃腸科医の丁楷庭医師などが含まれている。

今年7月から10月にかけて、程さんはアメリカで開催された複数のイベントで、自身が中共による生体臓器摘出の被害を受けた経験について語った。「私は法輪功を修め、真実を語っているだけだ」と彼は述べ、証言を撤回することは「絶対にあり得ない」と強調した。

程さんは「私も死を恐れている。真実だけを語る。嘘はつかない。偽りを話すくらいなら、私は生きるより死んだほうがマシだ」と述べ、自らの信仰が「真実を語ること」であり、それが「人生そのもの」だと話した。

程さんによると、過去20年以上の経験があまりにも辛く、今も生きているのは自身の体験を世に伝えるためであると述べた。

「私は自分が受けた臓器摘出の真実、身体的な苦痛、20年以上にわたる生き地獄のような日々を伝え続けている」

「他の犠牲者は姿を消し、あるいは命を奪われた。私は自分のためだけでなく、彼らのためにも声を上げ続ける」と語った。

サム・ブラウンバック元米国務省の国際宗教自由大使は声明を発表し、「強制生体臓器摘出は極めて野蛮な行為であり、止めなければならない! 中共のこの野蛮な行為に対して罰しなければならない。私は、程さんが立ち上がって声を上げた勇気を称賛する」と述べた。

米国は中国に対し、国際的な監視の受け入れを求めている。下院は「法輪功保護法案」を可決し、上院も同様の法案を提出してこの虐待を抑制しようとしている。

ハドソン研究所・宗教的自由研究センターのディレクターであるニーナ・シェイ氏は大紀元に、「程さんには24時間体制の警察保護と、連邦政府による積極的な事件調査が必要であり、程さんを狙った襲撃者や背後の関係者の阻止と逮捕が求められる」と語った。