「中国共産党≠中国国民」は中共が最も嫌がる構図=垂秀夫前駐中国大使

2024/10/28
更新: 2024/10/28

2024年4月9日に掲載した記事を再掲載

中国共産党に対して強硬な姿勢を示してきた垂秀夫前駐中国大使は8日、都内の会合で「中国共産党と中国国民は違うというアプローチを中国共産党が最も嫌う」と指摘した。出席した務台俊介衆院議員(自民)によると、垂秀夫氏は民主派の中国人が東京に集まっている現状についても見解を述べた。

中国本土では、暴力革命で政権を奪い取った中国共産党に対して、民衆が根強い不信感を抱いている。経済が傾くなか、中国共産党による高圧的な政策や付随する社会問題が原因で、各地で抗議活動が発生している。

垂秀夫氏は自民党議員などを前に、「中国共産党と中国国民は違うというアプローチを中国共産党が最も嫌う」と指摘。現在の中国共産党の立ち位置と中国で起きている現実を語った。

中国共産党による非人道的なゼロコロナ政策を経て、ますます多くの中国人が海外へ脱出している。清王朝末期の辛亥革命のときにも同様の動きがあり、のちに中華民国の総統を務める孫文も日本に滞在した経験がある。務台俊介衆院議員(自民)によると、垂秀夫氏はこれらの出来事に言及し、民主派の中国人が東京に集まっている現状について、自身の見解を述べた。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。