今週木曜日(7月4日)、アメリカは第248回独立記念日を迎える。予想では、この日にはアメリカ国内の旅行者数が史上最多となり、消費額も過去最高を記録すると見込まれている。多くの地域で猛暑と激しい雷雨が予想される中でも、祝祭ムードは衰えることはないだろう。
ボストンのハーバーフェストやサンディエゴのビッグベイブーム、シアトルのシーフェア、マイアミのピーコックパークなど、全米各地でパレード、バーベキュー、音楽、花火などが開催される。また、ノースカロライナ州ブライソンクリークの「ベストテイルワグ」など、ユニークなイベントも行われる。
オハイオ州のプットインベイでは、歴史再現イベントが行われ、カウボーイの競技や銃や大砲の展示が予定されている。メジャーリーグベースボール(MLB)の試合も行われ、全米ホットドッグ・ソーセージ評議会(NHDSC)のデータによれば、独立記念日には1億5千万個以上のホットドッグが消費される見込みだ。
フードファイターのジョーイ・チェスナット氏は、今年のネイサンズのホットドッグ早食い大会には参加しない。これは、彼が植物ベースのホットドッグを発売する企業「インポッシブル・フーズ」とスポンサー契約を結んだためである。
ウォレットハブ(WalletHub)のランキングによると、ロサンゼルス、ニューヨーク市、シアトル、ラスベガス、ミネアポリスが独立記念日を楽しむのに最適な場所として挙げられている。また、ニューヨークのウエストベイショアに本社を置く American Flags, Inc. は「独立記念日を楽しむ小さな町ベスト20」を選び、フラッグスタッフ(アリゾナ州)、ランバートビル(ニュージャージー州)、ホーマー(アラスカ州)、バージニアシティ(ネバダ州)、ブリストル(ロードアイランド州)、ワシントン(ジョージア州)などが選ばれた。
6月28日から7月5日にかけて行われる195回の帰化式典で、1万1千人以上が正式にアメリカ国民となる予定で、多くの式典が象徴的に7月4日に行われる。
全米小売業協会(NRF)によると、87%のアメリカ人が独立記念日を祝い、一人当たりの食品費用は平均90.42ドルに達する見込みだ。7月4日当日の食品費用は94億ドルに達し、その66%がバーベキューやピクニックに費やされる予定だという。
アキュウェザー(AccuWeather)の予報によれば、独立記念日には一部地域で暴風雨が予想される一方、他の地域では猛暑が予想される。カリフォルニア州セントラル・バレーの最高気温は華氏100〜110度(摂氏37.8〜43.3度)に達し、南カリフォルニア、ネバダ州、アリゾナ州の砂漠地帯では華氏115度(摂氏46.1度)に達する可能性がある。
また南部では、テキサス州やオクラホマ州の一部地域で気温が華氏100度を超える見込みだ。いっぽう、ミシシッピ川やオハイオ川流域では雷雨が午後から夕方にかけて予想され、トルネードが発生する可能性もある。
米国自動車協会(AAA)によれば、独立記念日の週末には6060万人が車で移動し、574万人が飛行機で目的地に向かう見込みだ。これは、2023年の5780万人を上回り、パンデミック前の2019年の5530万人を超える。
ガソリン価格は、昨年の平均3.56ドルよりもわずかに低い3.50ドルとなっている。
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