先月26日、中国河北省廊坊市にある同国ファッション取引アプリ「POIZON(得物)」の倉庫労働者数百人が賃金の支払いを求めてストライキを行ったことがわかった。抗議活動は警察に鎮圧された。
ストライキに参加した李潔さん(仮名)はその3日後(6月29日)、エポックタイムズの取材に応じ、その時の詳細について明かした。
李さんは高校を卒業したばかりの少女で夏休みを利用してアルバイトをし、少しでも大学の学費の足しにしようとして半月前に仲介業者を通じて「POIZON(得物)」の倉庫で仕事をするようになった。しかし、「まさか、給料ももらえず、解雇された」という。結果的に、李さんは倉庫で仕事をしていた半月の間、生活費千元(約2万円)近くを費やした。
「本来ならば6月25日が給料日だった。しかし、この日給料は支払われなかった。翌日(26日)数百人の労働者が直接解雇された。そのため、これら数百人は会社の門前に集結して抗議をし、商品出荷を阻止した」
「商品が出荷されてしまうと、自分たちの給料を誰に求めればいいのかわからないから、それで出荷を阻止した」と李さんはいう。
しかし、その後、会社は大勢の武装警備員や数十人の警察を呼びつけて抗議者の弾圧を行った。
「ストライキの際に、警察に押されてケガをした妊婦もいる。リーダー格数名が警察に連行された」と抗議活動に参加した別の女性従業員・徐鳳華さん(仮名)はエポックタイムズに明かした。
李さんによると、「それでも抗議する労働者は会社前で対峙を続け、27日未明になってようやく、会社側は来週に給料を支払うと言ってくれた」という。
徐さんによると、「POIZON(得物)」の倉庫が、一部業務を外部会社に委託して以来、給料は期日通りに支払われなくなったという。「なかには約束されていたボーナスをもらえないこともあり、また3か月も給料をもらえない労働者もいる」という。
(抗議現場の様子)
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