このほど、中国の幼稚園児がナイフをもって「軍事訓練」を行う様子を映した動画がネットに拡散され、物議を醸している。
ネット上に流れた動画では、軍服調のユニフォームを着た幼稚園児に、戦闘用の模擬ナイフを持たせたり、迫撃砲の発射演習をさせる様子が映っている。こうした中国共産党の統治下の幼稚園について、ネットユーザーからは「これには、テロ組織も顔負けか?」などと皮肉めいたコメントが殺到している。
SNSに流出した画像や動画のなかには、中国共産党の軍服(迷彩服)を着た園児たちが、整列する姿があった。
それから園児たちは、指導者による軍隊調の号令に合わせてきびきびと動き、手に持つナイフで仮想の「敵」を倒す実戦方法を「訓練」している。また、別のシーンでは、小道具の迫撃砲を使って発射演習をしていた。
いくら小道具とは言え、園児たちにもたせているのは人を殺傷する「兵器」である。指導者の号令に従い、敵の息の根を止める演習の場面を見た多くのネットユーザーは、「これは邪悪すぎる」「恐ろしい」と嘆くとともに、「これはチャイナ・バージョンのテロ組織か?」と揶揄している。
中国共産党の高級幹部養成機関「中共中央党校」の元教授である蔡霞氏(米国在住)も、自身のSNSでこの「幼稚園児の戦闘訓練」を取り上げるとともに、「中国共産党がテロ国家である証拠が、また一つ増えた」と指摘している。
近年、中国当局は、国内に向けて「戦争への備え」を強調している。
その一環として、各地の幼稚園や小中学校で軍事訓練の義務化を進めている。SNSには、そうした訓練風景を映した画像や動画が数多く投稿されている。
(幼稚園児に「ナイフ」をもたせ、戦闘訓練をしている様子)
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