幼稚園児にナイフ持たせて戦闘訓練 「テロ組織も顔負け?」と皮肉殺到=中国

2023/11/09
更新: 2023/11/09

このほど、中国の幼稚園児がナイフをもって「軍事訓練」を行う様子を映した動画がネットに拡散され、物議を醸している。

ネット上に流れた動画では、軍服調のユニフォームを着た幼稚園児に、戦闘用の模擬ナイフを持たせたり、迫撃砲の発射演習をさせる様子が映っている。こうした中国共産党の統治下の幼稚園について、ネットユーザーからは「これには、テロ組織も顔負けか?」などと皮肉めいたコメントが殺到している。

SNSに流出した画像や動画のなかには、中国共産党の軍服(迷彩服)を着た園児たちが、整列する姿があった。

それから園児たちは、指導者による軍隊調の号令に合わせてきびきびと動き、手に持つナイフで仮想の「敵」を倒す実戦方法を「訓練」している。また、別のシーンでは、小道具の迫撃砲を使って発射演習をしていた。

いくら小道具とは言え、園児たちにもたせているのは人を殺傷する「兵器」である。指導者の号令に従い、敵の息の根を止める演習の場面を見た多くのネットユーザーは、「これは邪悪すぎる」「恐ろしい」と嘆くとともに、「これはチャイナ・バージョンのテロ組織か?」と揶揄している。

中国共産党の高級幹部養成機関「中共中央党校」の元教授である蔡霞氏(米国在住)も、自身のSNSでこの「幼稚園児の戦闘訓練」を取り上げるとともに、「中国共産党がテロ国家である証拠が、また一つ増えた」と指摘している。

近年、中国当局は、国内に向けて「戦争への備え」を強調している。

その一環として、各地の幼稚園や小中学校で軍事訓練の義務化を進めている。SNSには、そうした訓練風景を映した画像や動画が数多く投稿されている。
 

(幼稚園児に「ナイフ」をもたせ、戦闘訓練をしている様子)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。