選挙管理システムがハッキング? 韓国総選挙 当局が中共、北朝鮮を警戒

2023/10/16
更新: 2023/10/16

韓国国家情報院の関係者は 「選挙管理委員会のシステムは、通常のハッキング手法で侵入できる」とし「北朝鮮などの外部勢力がいつでも侵入する可能性がある」と述べている。

ただし、これまでの投票や開票のシステムがハッカーにより侵入されたかは、まだ確認できていない。

韓国では半年後に国会議員を選ぶ総選挙が予定されている。今年の7~9月にかけて、大韓民国国家情報院、韓国インターネット振興院、および中央選挙管理委員会は選挙システムのセキュリティ検査を共同で行い、10月10日に、検査結果を公表した。

安全検査の結果、韓国選挙管理委員会が一般のインターネットと重要な内部ネットワーク(業務用ネットワークや選挙用ネットワーク)を適切に分離しておらず、弱点の分析評価を法令で定められた部門ではなく、無資格の企業などに委託するといった不正行為が明らかにされた。

ハッカーはシステムに不正アクセスした後、存在しない「架空有権者」の登録や、「投票済み有権者」を「まだ投票していない」と誤認させることができる。さらには得票数を偽造することも可能だ。

韓国当局 中共と北朝鮮による選挙操作を警戒

韓国選挙管理委員会事務総長である金龍彬氏は8月31日、韓国国会での質疑応答で、北朝鮮と中国共産党(中共)が韓国の来年の国会議員選挙を「操作」する可能性があることを前提に、選挙準備を進めると表明した。

与党「国民の力」の尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表は10月13日、選挙管理委員会に対し、不適切な運営に対して真摯な謝罪を求め、不正選挙のリスクを1%まで減少させる対策を模索するように要求した。

同氏は、選挙管理システムさえもこのように脆弱で、ハッカーからの攻撃を防ぐことが難しいのであれば、現在の民主主義は前例のない大きな危機に直面していると強調した。

呉歓心
関連特集: 朝鮮半島