[東京 24日 ロイター] – 公明党の山口那津男代表は24日、官邸で岸田文雄首相(自民党総裁)と会談した後に記者団の取材に応じ、東京での自民・公明両党の選挙協力について、党首間で合意文書を締結する方向だと明らかにした。
自公両党は次の衆院選を巡って、新設される東京28区の候補者調整で折り合いがつかず、公明が東京での自民との選挙協力の解消を表明するなど関係がこじれていた。
山口代表は、選挙協力などの関係修復に関連して「幹事長、選対委員長間での合意形成が必ずしもうまくいききらなかったという点はあった」と指摘。その経緯をとやかく言うより、前へ進むためには党首同士で解決を図るということが大切だという認識に至った、と語った。
山口代表は28─30日の日程で中国を訪問する予定。中国から帰国後に最終的な合意内容を詰め、両党党首で文書に署名をする考えを示した。
山口代表は、東京電力が福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を始めたことに関して「中国側の反応も出てくると思う」としつつ、「丁寧に日本側の状況を説明していくことが大切だということで首相と意見が一致した」と語った。
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