先月31日、中国の北京市およびその下流域にあたる河北省の地域で、大規模な洪水が発生した。
その2日前の7月29日夜、北京の空に巨大な「光の塊」が現れていたことがわかった。雲に隠れたその光の塊は、紫、青、緑、黄色、オレンジ色などと絶えず色を変えている。これを見た多くの市民は「これは一体何なのか?」と相次ぎ携帯で撮影し、SNSなどに投稿している。
この光は、撮影される地域によって、大きさや形状が異なっており、あるアングルから映した動画では光の塊の前に「巨大な黒い柱」のようなものが映っている。
この神秘的な「光の塊」が確認された日(7月29日)の夕方、中国で史上2回目となる、集中豪雨について最も深刻なレベルの赤色警報が発令された。
これに先立ち北京では、大雨のため紫禁城(故宮)が水浸しになるという前代未聞の事態が起きている。
中国人は、明代(永楽帝以後)と清代の歴代皇帝が玉座をかまえた紫禁城について、その排水システムは「優秀」と誇りにしてきた。しかし今回、その権力の象徴であった紫禁城が水浸しになった現象に驚きを隠せない人も多い。
時事評論家の横河氏は「紫禁城は皇帝の王宮であり、明清両王朝の君主が住んでいた場所でもある。そのことから、これが突然水浸しとなったということは、国の運命を象徴しているとも解釈できる。現政権に示された良からぬ兆候である可能性がある」と分析している。
「紫禁城の水浸し」とも重なり、北京の夜空に現れた「光の塊」については「中国共産党の終焉の兆しか?」とする声もSNSなどで多く上がっている。
(2023年7月29日夜、中国・北京の空に現れた「光の塊」①)
(2023年7月29日夜、中国・北京の空に現れた「光の塊」②)
(2023年7月29日夜、中国・北京の空に現れた「光の塊」③)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。