連日おきる住宅地の爆発事故 ガス設備工事との関係性を疑う声も=中国 長春

2023/07/20
更新: 2023/07/25

吉林省長春市で19日、集合住宅に隣接する飲食店で大規模な爆発事故が起きた。

現地時間の午前3時過ぎに起きた事故であったため、店内にどれほどの人がいたかは分からない。就寝中だった付近住民は、大きな爆発音で目を覚ました。

爆発の衝撃で建物の壁は抜け、鉄筋までが露わになった。爆発で飛び散ったコンクリートや窓ガラスの破片などが地面いっぱいに散乱し、現場はすさまじい惨状となっている。当り一帯の住宅や車両も深刻な被害を受けた模様。爆風で飲食店の厨房から飛んできたとみられる物品が、足元にころがっている。

今回もガス爆発とみられるが、詳しい原因や死傷者数は今のところ不明という。

(19日、長春市内で起きた爆発現場の惨状)

長春市では、前日(18日)にも市内の集合住宅(6階の住居)でガス爆発事故が起こり、子供を含む複数の負傷者を出したばかりだ。

この日(19日)には、吉林省のとなりの遼寧省本渓市の住宅ビルでも、同様の爆発事故が起きている。こちらも原因および死傷者数は、まだ不明。

長春市の複数の地元民によると「長春では最近、ガス安全弁の取り替え工事が全市規模で行われたばかりだ」という。そのため、2日連続で起きた爆発事故は「このガス設備工事と関係があるのではないか」と疑う声が広がっている。

(長春市で18日に起きた集合住宅でのガス爆発事故。子供をふくむ複数の負傷者が病院へ運ばれた)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。