民主党の大統領候補ロバート・ケネディ・ジュニア氏は、FOXニュースが大手広告主の製薬業界の機嫌取りをするため、ワクチンに不利なコンテンツを禁じていると語った。
ケネディ氏は、6月5日のツイッタースペースのインタビューで、イーロン・マスク氏に対し、2016年にFOXニュースの元最高経営責任者(CEO)ロジャー・エイルズ氏に、ワクチンに含まれる水銀の含有量に関する話を持ちかけたが、打ち切られたことを明らかにした。
「彼(エイルズ氏)は、FOXニュースのホストが私がこれについてテレビで話すことを許したら、彼はそのホストを解雇せざるを得ないだろうと言った」とケネディ氏は振り返った。
「エイルズ氏はまた、その時点での夜のニュースショーの広告収入の75パーセントが製薬業界から来ていたと述べた」
ケネディ氏によると、エイルズ氏は私の主張に共感していたが、そのようなコンテンツを放送すれば、「10分以内に」FOXニュースのオーナーであるルパート・マードック氏から電話がかかってくると知っていたという。
エポックタイムズはFOXニュースにコメントを求めている。
プラットフォームからブロックされた
ワクチンに対して批判的な立場である事で知られるケネディ氏は、最近、プラットフォームから排除されることに直面しており、直近の例では、彼の選挙キャンペーン活動はインスタグラム(Instagram)から停止された。
先週、ケネディ氏はツイッターでニュースを共有し、自身の個人アカウントが数年前に禁止され、立候補者であるにもかかわらず復活されていないことを述べた。
彼は6月1日のツイートで次のように書き込んだ。
「重要な立候補を沈黙させることは、深刻な非民主的な行為だ。ソーシャルメディアは現代の広場である。一部の候補者しかアクセスできないのであれば、民主主義はどのように機能するのか?」
このことを受け、マスク氏はケネディ氏をツイッタースペースでのディスカッションに招待した。
6月5日、インスタグラムの損失はツイッターの利益に転じたかのようになった。5万6千人以上の人々がこのディスカッションに参加し、政府や大企業が、いかにして米国人の言論を統制しているかということを広く議論した。
騙し取り
「言論の自由と情報の自由は、民主主義にとって水や日光、肥料や土壌のような存在だ。それがなければ、民主主義はしおれて死んでしまう」とケネディ氏は指摘した。
言論を検閲する者は歴史的に「悪者」と見なされると指摘しながら、ケネディ氏は、「米国政府の民主主義がただの見せ掛けになってしまったと感じる多くのアメリカ人に会ってきた」と強調した。
「現在、多くの米国人は、民主主義の約束が騙し取りであり、私たちは、もはや自分たち自身の運命の主権者として生きているわけではないと感じている」。
ケネディ氏は、金、麻薬、大企業が、政府を「企業権力の道具」に変え、米国民に対して振りかざしているのだと指摘。そして、マスコミがその過程に加担していると主張した。
「慣例上、マスコミの役割は第1修正条項を守るべきだ。権力に対して真実を語るはずなのに、その代わりに、権力者、つまり軍産複合体や製薬会社のためのプロパガンダの道具になってしまっている」と批判した。
議論と論争
ケネディ氏は、民主主義が議論の環境の中で最も繁栄すると強調。彼が所属する民主党は異なる道を選び、大統領予備選の討論を避け、ジョー・バイデン大統領の再選支持を選んだ。ケネディ氏はその決定を非民主的で不公平だと非難している。
「私たちは今、全体的なシステム、経済体制も政治体制も、自分たちに不利な形で操作されていると感じる多くの米国人がいる時代に生きている。そして、それは選挙が実際に不正に操作されているという感覚にもつながっている」。
「そして、民主党が民主主義の模範となることが非常に重要だと思う」と彼は5月25日に、FOXニュースの司会者ローラ・イングラハム氏に語った。「いつの日かバイデン大統領が私と同じ思いを抱き、彼の対立候補と討論することを願っている」と付け加えた。
現時点では、ケネディ氏と作家のマリアン・ウィリアムソン氏の二人が、バイデン大統領と民主党の指名を争う候補者として立候補している。最近の世論調査を指して、予備選挙でバイデン大統領を打ち負かす可能性があると信じていると述べた。Real Clear Politicsの世論調査平均値によると、2023年6月5日時点で、バイデン大統領は42.5%の支持を得ており、ケネディ氏は16.8%、ウィリアムソン氏は6.8%で3位。
しかし、4月30日に実施されたレッドフィールド&ウィルトン・ストラテジーズの世論調査では、民主党支持者はバイデン大統領が対立候補と討論することを望んでいるようだ。
ニューズウィークによると、調査では、2020年の大統領選挙でバイデン氏を支持した有権者のうち、79%が民主党がテレビでの予備選討論を開催すべきだと考えていた。また、全有権者の68%も同じ意見だった。
「私たちは民主主義が機能していることと、米国が旧ソ連のように党が候補者を選び、国民が発言権を持たないような国ではないことを、人々に示す必要がある」と、ケネディ氏は最近の別のインタビューでFOXニュースに語っている。
「私たちは民主党であり、民主主義を信じていることを国民に納得させるよう努力すべきだ。そして、国民が自分が実際に候補者を選び、候補者に会い、触れて、候補者たちの議論を見て、自分たちの統治に参加できることを信じてもらう。
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