コロナ起源、中国研究所から流出の可能性高い 米エネ省が報告書=新聞

2023/02/27
更新: 2023/02/28

[ワシントン/北京 27日 ロイター] – 新型コロナウイルスの起源を巡り、米エネルギー省が中国の研究所から流出した可能性が高いと結論付けたと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がホワイトハウスや議会の有力議員に提出された報告書の情報として報じた。

ただ、エネルギー省の結論は「確信度が低い」という。同省はコメントを控えている。

サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は26日、CNNに対し「多くの情報機関が十分な情報を持っていないという見方を示している」とし、新型コロナの起源を巡りさまざま見解があると語った。

WSJによると、米国家情報会議(NIC)と4政府機関はコロナ起源を巡り動物からの自然感染の公算が大きいと判断し、その他の2機関は判断しかねているという。

米国のバーンズ駐中国大使は27日、中国が新型コロナウイルスの起源を巡り「より正直になるよう」、米政府は働きかける必要があるという認識を示した。

米国が世界保健機関(WHO)の強化を望むのであれば、中国がより積極的な役割を担うよう求める必要があるとも述べた。

中国外務省の毛寧報道官はWSJの報道について、コウモリから別の動物を介して自然感染の可能性が高いとするWHOと中国による報告書に言及し、一部の「『研究所からの漏洩』というシナリオを蒸し返し、中国を中傷し、コロナの起源に関する問題を政治化する動きをやめるべき」と述べた。

Reuters
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