沖縄県は17日、八重山保健所管内在住の70代男性が、汚染された土壌や水と接触することで感染するレプトスピラ症で死亡したと発表した。県内での死亡例は、平成 18 年以来 16 年ぶりとなる。
県の発表によると、男性は5日から発熱や黄疸の症状を訴え医療機関で治療を続けていたが、8日に死亡した。受診時の症状からレプトスピラ症を疑い、県衛生環境研究所で検査を進めていたところ、12 日に PCR 検査で「陽性」と判明した。
レプトスピラ症はネズミやマングースなど野生動物の尿中の菌に汚染された土壌や水と接触することで感染する。頭痛や発熱などインフルエンザに似た症状が現れ、重症化すると肝臓や腎臓の機能障害を起こし、死に至ることもある。なお、県によると、ヒトからヒトへの感染はないという。
昨年には、直近5年で最多の24例の感染が確認されており、県は注意を呼びかけていた。
県は、ネズミなど野生動物との素手での接触を避け、皮膚に傷がある場合は、河川での遊泳を控えるよう呼びかけている。
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