10日、中華民国の建国記念日「双十節」の祝賀式典に招待された京都橘高校吹奏楽部は、ダンサブルで完成度の高い演技と演奏を披露し、式典を盛り上げた。前日には総統府で蔡英文総統とのサプライズ面会を果たした。
京都橘高校吹奏楽部は9日、国家両庁院広場で行われたリハーサルで台湾の台北市立第一女子高校や台中の暁明女子高校とも演奏を披露し合い、多くの観衆を愉しませた。
9日に総統府を見学のために訪問した同行一団は、訪台中の連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長と交流したほか、蔡英文総統とサプライズ面会を果たした。蔡氏は同校の台湾初公演を歓迎した。
蔡氏はフェイスブックで、生徒たちがタピオカミルクティーや鹹酥雞(シェンスージー、台湾の揚げ鶏)を味わったことに触れ、お土産に首枕を渡したと明かした。日本と台湾の若者の交流深化と生徒たちの再びの台湾訪問にも期待を寄せた。
古屋圭司会長率いる日華懇19議員が訪台
双十節祝賀式典に合わせ、古屋圭司会長を団長とする日華懇の19議員が台湾を訪れた。パレードでは、台湾の議連「台日交流聯誼会」とともに日本と中華民国の国旗を振り、友好を示した。
10日正午に開かれた日華懇との昼食会では、蔡氏は「台湾と日本は自由、民主主義、人権、法の支配といった価値観を共有し、互いに重要なパートナーだ」と述べた。
古屋氏は蔡氏の演説に言及し、台湾海峡に脅威に対して連携して平和と安定を維持するとの政権の姿勢は印象付けられたとした。また日台関係の増進に日華懇は継続して尽力すると約束した。
蔡氏は祝賀式典での演説のなかで、中国共産党政権に「戦争は決して台湾海峡両岸の選択肢ではない」と呼び掛けた。さらに、民主主義と自由を大切にする台湾の人々を尊重することが良好な両岸関係の根本だと訴えた。
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