中国で「スパイ活動」…日中交流団体理事長、刑期終え帰国 交流事業に30年以上

2022/10/11
更新: 2022/10/11

6年前に中国・北京でスパイ容疑で逮捕され、懲役6年の判決が言い渡された日中交流団体の理事長が11日、刑期を終えて日本に帰国した。政府筋の話としてNHKなどが報じた。

2016年7月、日中青年交流協会の鈴木英司理事長は訪問先の北京で「国家の安全に危害を及ぼした容疑」で拘束された。鈴木氏は、衆議院調査局の客員調査員を務め、中国情勢や北朝鮮問題の分析調査を担当していたという。

当時の環球時報の報道によれば、鈴木氏は1983年に初めて中国を訪れて以降、200回以上訪中し、日中交流事業に30年以上携わってきた。北京外国語大学の客員教授や北京社会科院中日関係研究センター客員研究員なども務めた。そして2010年に日中青年交流協会を設立した。

中国は2014年に反スパイ罪を施行した。外務省によれば2015年5月以降に中国で拘束された日本人は16人。うち8人は帰国したが、7人は公判や服役などで帰国できず、1人は中国で病死した。

日本の安全保障、外交、中国の浸透工作について執筆しています。共著書に『中国臓器移植の真実』(集広舎)。
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