広州市、市外移動制限に一斉休校 都市封鎖の懸念高まる

2022/04/12
更新: 2022/04/12

中国広東省広州市は、中共ウイルス(新型コロナ)の感染拡大防止策として、11日から小中高校に1週間の臨時休校措置を取り、市民には市外への移動を制限した。市民の間では都市封鎖が実施される恐れがあるとして、不安が高まっている。

中国衛生当局によると、10日に新たに2万7209人の感染者が確認された。感染者の大半は上海市で確認された。同日の広東省の新規感染症例は19例にとどまっているという。

広州市政府はすでに全市民にPCR検査を義務付け、白雲区や天河区などの一部の住宅地を封鎖した。市は11日以降に市民が市外に行く場合、48時間以内のPCR検査の陰性証明を提出する必要があると決めた。小中高校は休校中、オンライン授業を行うという。

SNS上ではこのほど、まもなく都市封鎖を実施するのではないかとの懸念から、食料品を買いだめするために市民がスーパーに押し寄せる動画が投稿された。市は生活用物資は充分あるとし、市民に冷静に対応するよう呼びかけた。

市民の梁さんは「政府の言ったことを信じる人は、今誰一人いないだろう」と米中国語テレビ放送「新唐人」に語った。

他の市民は、各地の政府が高速道路を封鎖したため、高速道路で足止めとなったトラックの中で野菜が大量に腐ったことに不満を示した。

市政府は市内の会議展示センターを臨時医療施設に改装している。同センターの5つの展示会場には3000以上の病床を設置できるという。

(翻訳編集・張哲)

張哲
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