[東京 19日 ロイター] – 磯崎仁彦官房副長官は19日の記者会見で、弾道ミサイルを発射した北朝鮮に対し、外交ルートを通じて厳重に抗議したことを明らかにした。遊説のために東北へ出向いていた岸田文雄首相は帰京するという。
日本政府によると、北朝鮮は2発の弾道ミサイルを発射。磯崎官房副長官は、朝鮮半島東方の日本海上に落下したと推定されるものの、それ以外の詳細は分析中とした。
この日は衆院選の公示日で、岸田首相、松野博一官房長官はともに東京を離れている。首相と官房長官が同時に在京していない場合は、官房長官が指名した政務の副長官が在京して代理を務めることになっている。磯崎氏は、北朝鮮のミサイル発射について首相や官房長官に報告して指示を受けており、「対応に遺漏はない」と述べた。
<中ロ艦艇の活動、高い関心持って注視>
また、磯崎氏は前日に中国とロシアの海軍艦艇計10隻が同時に津軽海峡を通過した事案について、「中ロ艦艇による日本周辺での活動については高い関心を持って注視している」と語った。防衛省によると、中ロの艦艇が同時に津軽海峡を通過するのは初めて。
18日に発表された中国の7―9月期国内総生産(GDP)の伸びが前四半期から鈍化したことについては、「中国経済は輸出などを通じて日本経済に影響を及ぼす可能性がある。引き続き中国経済の動向をしっかり注視していきたい」と話した。
(和田崇彦)
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