【写真】新1万円札印刷始まる 世界初の偽造防止技術取り入れ 24年から流通

2021/09/02
更新: 2021/09/02

2024年度上半期に流通予定の新1万円札の印刷が始まった。偽造防止のため、紙幣に採用されるのは世界初となる最先端の印刷技術「3Dホログラム」が使用されている。また、視覚障害のある人が指で触って紙幣を識別しやすいよう、凹凸が付いている。

印刷開始にあわせて、日本銀行は3種全ての紙幣のデザインを発表した。新1万円札の表には、「近代日本経済の父」とも呼ばれる実業家の渋沢栄一が描かれており、裏には東京駅(丸の内駅舎)が使われている。

新一万円券の表。渋沢栄一が肖像(国立印刷局提供)
新一万円券の裏。図柄は東京駅(丸の内駅舎)(国立印刷局提供)

新5千円札には「女性教育の母」とされる津田塾大学創設者の津田梅子新千円札は感染症医学の発展に貢献した人物、「近代日本医学の父」とも言われる北里柴三郎が採用された。両方とも今年の秋から印刷する予定。

新五千円券の表。津田梅子が肖像(国立印刷局提供)
新五千円券の裏。図柄はフジ(藤)(国立印刷局提供)
新一千円券の表。北里柴三郎が肖像(国立印刷局提供)
新千円券の裏。図柄は富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」(葛飾北斎)(国立印刷局提供)

日本銀行の公式ソーシャルアカウントは1日、「じゃーん!新一万円券」と書き、新デザインの紙幣を披露した。意表を突いた表現に、オンラインでは新デザインへの関心が高まった。

(蘇文悦)