北京の天安門広場は、7月1日に予定されている共産党創立100周年記念式典の準備のため、23日から観光客の立ち入りが禁止され、周辺道路も閉鎖された。
天安門地区管理委員会は、6月初旬に「100周年記念式典の工事のため、6月23日~7月2日まで天安門広場を一時閉鎖する」と発表した。
米AP通信は、天安門広場の上空を軍用機がしばしば編隊を組んで飛行していることから、航空ショーや展示会が行われる可能性があると報じた。一方、当局は党祝賀会の式典のプログラムや演目をまだ発表していないことから、何事も秘密にしておくという共産党の古い慣習が今も変わらないと評した。
天安門広場周辺では、警察や武装した警備員の数が大幅に増え、歩行者のチェックも以前より頻繁に行われた。北京市公安局の通知によると、6月26~27日にかけて、リハーサル活動のため、天安門広場周辺および関連道路で、時間や区間を区切って交通規制を行うという。
香港の「明報」は、天安門広場での祝賀式典に参加する人は、中国製のワクチンを2回接種することを完了しなければならず、外国製のワクチンを接種した人は会場に入ることができないと報じた。
また、台湾の中央通信社の報道によると、北京在住の一部の台湾人が祝賀会に招待された。 招待を受けた人たちは、2週間前に1回目の核酸検査を受け、2週間おきに2回目の核酸検査を受け、6月28日から集中的に隔離される予定だ。
来年には、中国の最高指導部人事を決める5年に一度の党大会が開催される予定。党・政府・軍のトップをすでに2期務めている習近平氏は、慣例を破って3期目を目指すことがほぼ確実視されている。 習近平氏は2012年に政権を握って以来、内部的には権力基盤を強化し、外部的には領土主権を強く主張し、「一帯一路」計画を通じて世界における中国の影響力を拡大してきた。
世界的覇権への野心を隠さなくなった中国共産党に対して、世界から厳しい目線が向けられている。最近行われた日米首脳会談、G7サミット、NATO首脳会議では、中国の脅威に対抗するための結束が確認された。
(翻訳編集・李沐恩)
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