内モンゴル、中共ウイルスとペストが流行=内部文書

2020/04/23
更新: 2020/04/23

中国の内モンゴル地域の政府内部文書によれば、地元当局が中共ウイルス(新型コロナウイルス)の流行の規模を過小報告していることがわかった。

大紀元はこのほど、当局のウイルス陽性反応があった人々の内部集計を入手した。しかし、これらは公に発表された数字よりもはるかに高かった。

4月8~11日までの間に、現地の保健委員会が発表したのは、計31人で、内部資料ではその倍となっている。

地元の病院も、対応能力を高めるための措置を講じており、当局が公に認めている以上に深刻な状況だ。

4月14日、国営新聞・北京時報は、内モンゴルの満州里市が中共ウイルスの患者を隔離するために臨時施設を建設していると報じた。病院は2棟で、ベッド数は合計800床という。

満州里市には現在、ウイルス患者のための病院のベッドが600床ある。中国当局の指針では、ベッド数の80%が使用されれば、仮設病院を活用するよう指示がある。

一方、中共ウイルスのほかに、内モンゴルでは、野生のげっ歯類によるペストが人に感染した事例もあった。人間はペストの細菌を運ぶノミの付いたげっ歯類に接触または噛まれた場合、ペストに感染する可能性がある。

文書によると、4月9、10日に内モンゴル最大の工業都市である包頭市とウランカブ市で、8人のペスト患者が報告された。内モンゴル政府は100トン以上の殺鼠剤を購入したとしている。当局は、ペストが広がる可能性があると警告している。

満州里市のフルンボイル疾病管理予防センターの内部資料によると、4月11日、ロシアから124人が内モンゴルに入国した。そのうち32人が中共ウイルスに感染と診断されている。文書には、渡航者の名前が記載されており、全員が中国人の名前だった。

文書によると、4月8~11日までの間に、ロシアからの帰国者67人がウイルス陽性と診断された。しかし同地域の保健委員会は同じ期間で半数の感染者しか公表していない。

委員会の公式数値は、この地域のすべての入港地で検査されたサンプルの合計であるため、症例が過少報告されている可能性があることを意味している。

内モンゴル政府は、ロシアから戻る多くの中国人がウイルスに感染していたと説明していて、4月 8日に満州里の陸地港、4月11日には平山頭陸港が閉鎖され、ロシアとの国境を閉鎖している。

(翻訳編集・佐渡道世)