[ワシントン 23日 ロイター] – 米国防総省は23日、中国による南シナ海の軍事拠点化を理由に、米海軍が主催する合同軍事演習への招待を撤回したことを明らかにした。中国はこの決定を非建設的と批判した。
国防総省のローガン報道官は「中国による南シナ海での継続的な軍事拠点化に対する最初の措置として、2018年環太平洋合同軍事演習(リムパック)への人民解放軍海軍部門の招待を撤回した」と述べた。
米政府がとり得る他の措置には言及しなかったが、中国がスプラトリー(中国名・南沙)諸島において対艦巡航ミサイルや地対空ミサイルシステム、電波妨害装置を配備した「強い証拠」があると強調した。
王毅国務委員兼外相はワシントンで行ったポンペオ米国務長官との会談後、記者団に対し、「(米国の対応は)非常に非建設的だ」と述べた。
また、南シナ海での中国の活動は自衛目的で、ハワイやグアムで米国が行った活動よりも「はるかに小規模だ」と主張。その上で「米国がネガティブな見方を改めることを望む」と述べた。
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