スペイン警察がカタルーニャ州政府捜索、住民投票阻止へ実力行使

2017/09/21
更新: 2017/09/21

[マドリード/バルセロナ 20日 ロイター] – スペイン警察は、カタルーニャ自治州政府の複数の官庁を捜索、複数の高官を逮捕した。同州では10月1日に独立を問う住民投票を予定しており、これを阻止するための措置とみられ、自治州のプチデモン首相は中央政府が実質的に自治州を掌握したと非難した。

州政府官庁が集まるバルセロナをはじめ州内の各地では、多くの市民が集まり抗議の声をあげた。

プチデモン首相はテレビ演説で、スペイン政府が州政府に介入し緊急統治を確立したとして「反民主的、全体主義的な行動を非難し、拒否する」と述べ、住民投票の実施を訴えた。

スペインの治安警察は20日、住民投票用紙などを押収。中央政府の財務省は、住民投票実施への公金投入を阻止するため、自治州の財政を掌握した。

スペインのラホイ首相は一連の措置について、法治に基づくものと説明、州政府に対し住民投票を撤回するよう求めた。