国際 木星探査機

「Juno」が木星の周回軌道に NASAは生中継予定

2016/06/28
更新: 2016/06/28

NASA木星探査機ジュノーがもうすぐ木星の周回軌道に到着する。長期にわたる木星の探査研究の幕開けを、NASAは生中継で世界に配信する予定。

NASAはこのほど、太陽エネルギーで推進する木星探査機ジュノーが5年間の宇宙飛行を経て7月4日夜から減速を開始し、いよいよ木星の軌道に乗ると発表した。

これからジュノーは木星を20カ月にわたり37回周回し、木星の形成のされ方や化学成分、磁気圏などについて調査を行う予定だという。

今回の木星周回軌道到着に鑑み、カリフォルニアのパサデナ市内ではジェット推進研究所(JPL)によるプレスリリースが予定されている。JPLとはNASAの無人探査機等に関する研究開発や運用に携わる研究所。NASAは一般に対しても、フェイスブックやテレビ、インターネットメディアを通じて、この実況中継をリアルタイムに公開する。

ジュノーは太陽電池パネルを搭載し、ソーラーパワーで推進する初の木星探査機として、2011年8月5日に米ケープ・カナベラル空軍基地から発射された。

木星は太陽系の中で大きさ、質量ともに最大の惑星で、特に質量はその他の惑星の質量の合計の2.5倍にも達する。また木星は内側から順にハロ環、比較的明るく幅約6400kmの主環、アマルテア・ゴサマー環、テーベ・ゴサマー環の4つの環を持つことでも知られており、いずれも非常に希薄で、主成分は大量の塵。

木星の最大の特徴ともいえる大赤斑は地球にほぼ匹敵する大きさで、高気圧性の嵐であると考えられている。遅くとも1831年にはその存在が確認されていた。

(翻訳編集・桜井信一/単馨)