豪州のファストブリック・ロボティクス社が開発中のレンガ積みロボットへの関心が高いようだ。今月18日に株式上場を果たした同社が調達した資金は、当初の目標額の300万豪州ドル(約2億5800万円)を大きく上回る575万豪州ドル(約5億950万円)に達した。
豪州の全国紙、オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューの報道によると、オーストラリア証券取引所に上場した初日の正午には、同社の株価は4%近く上昇した。
調達した資金は、2017年に西豪州で発売予定のレンガ積みロボット、ハドリアン109の開発にあてられるという。
ファストブリックのマイク・ピバック最高経営責任者(CEO)は、従来の建築工法と比較して、ロボットの作業ははるかにスピーディーかつ精確だとしている。
「標準的なタイプの住宅一棟を建設するためにハドリアン109が必要とする工期はわずか6~8週間。そのため販売価格は2万から3万豪州ドル(約175~265万円)も安くなる」。すでに45カ国のバイヤーから問い合わせがあったという。
ロボットの導入により一部のレンガ積み職人が職を失う可能性について、同氏は、ロボットの役割は人との共同作業を行うこと、そして建築業界の職人不足という問題を改善できると説明した。
同開発プロジェクトは2006年に立ち上げられたが、世界金融危機のあおりを受けて一時中断、約2年半前に再開した。
これまでのところ、同社の投資額は700万豪州ドル(約6億2000万円)。現在の試作段階では1時間あたり300個を積んでいるが、いずれは1時間に1000個を積めるようにするという。
(翻訳・桜井信一、編集・叶子)
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