【大紀元日本6月18日】中国に返還されてから17年が経った香港。台湾当局の最新統計によると、香港からの移民が20年ぶりの高水準で、昨年7千人を超えた(香港総人口は約700万人)。台湾政府も香港・マカオからの移民の受け入れに前向きで、申請条件を緩和した規則を実施した。
台湾内政部移民署の統計では、昨年香港・マカオからの移民は7498人で20年来最多となった。一昨年の4724人に比べて62.3%増で、10年前の1773人の4倍である。その9割は香港人で、2012年からその移民が急増しているという。
こうした中、11日、台湾内政部は台湾で創業する香港・マカオ市民や外国人(中国人を除く)を対象とする定住許可の規則の修正案を成立させた。創業の資本金下限は200万台湾ドル(約800万円)。5年連続定住の対象者(年間183点xun_ネ上台湾に居住)は台湾への帰化を申請できるという。
一方、これまでの主要な移民手段である「投資移民」の投資金額下限は600万台湾ドル(2400万円)であることから、移民のハードルは大幅に引き下げられたことになる。
台湾移民計画中という香港の男性は取材で移民の理由を語った。「台湾は中国の伝統文化、儒家の思想がよく保存されている。香港にはこのような文化的な雰囲気はもうない。それに香港を治める中国政府のやり方に強い不満もあるし、双方の価値観が違いすぎる」
台湾への移民は欧米諸国より条件面でのハードルが低いため、人気を博しているともいわれている。
香港の若い世代は特に「台湾好き」であることもわかった。前出の統計では、昨年の同二地区からの移民のうち、4割は香港の留学生である。台湾で大学卒業後、連続5年間定住で一定の年収条件を満たせばだれでも申請できる。投資移民や創業移民などよりも条件が緩いのである。
一方、中国からの移民はまだ受け入れてない。
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