【大紀元日本11月27日】今年7月に中国政府が失脚を発表した中国最高指導部の元メンバー周永康氏。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル紙25日付の報道によると、その義甥ジョン・賈氏(21)は今年1月、移住先のカナダから中国に一時帰国した際、周氏案件に絡んで中国からの出国を禁止された。
賈氏は周氏の現妻の妹の息子。「友人の結婚式に参加する」と今年1月17日、カナダから上海に一時帰国し、数週間滞在する予定だった。後に、彼はフェイスブックで、「義伯父の周永康が取り調べを受けているため、自分は『出国禁止リスト』に載せられた」と友人宛てにコメントを載せ、守秘するようにと念を押した。その後、そのSNSのログイン権限がすべて取り消された。
周氏に関しては、昨年12月初旬から、本紙を含め海外メディアがその身柄拘束説を相次ぎ報じる中、今年7月に中国政府は「重大な規律違反」の容疑で立件、審査していると発表した。今回の報道が事実ならば、調査は今年年初からすでに開始されていたことになる。
ジョン・賈氏の友人の証言によると、すでにカナダに帰化している同氏は、カルガリーの高級住宅街に住み、金遣いはとても豪快で高級ブランド品を身にまとい「金持の中の金持にみえる」。高校卒業と同時に、母親からシボレーの乗用車をプレゼントされ、20歳前に自分名義の家を持ったという。
その母親で周氏の現妻の妹・賈暁霞氏は10年前から、周氏一族支配下の中国石油業界に入り、国有大手・中石油のカナダ支社のトップに就任したが、周氏の失脚をうけ、いまは離職したとみられる。
同紙によると、中国政府はいまも中国国内に留まっているジョン・賈氏の近況に関してコメントを拒否している。カナダ外務省は、中国政府から調査協力の要請を受けていないとしている。
(翻訳編集・叶子)
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