【大紀元日本8月7日】「国家政権転覆扇動罪」で収容されている中国の著名な人権弁護士・高智晟氏は8月7日の今日、3年間の懲役刑を終える。しかし、同氏の行方は依然として不明のままだ。
高氏を迎えるため、収容先の新疆ウイグル自治区へ実兄がいると伝えられている。大紀元は、米国サンフランシスコにいる高氏の妻・耿和氏を取材した。耿氏によると7日午前9時40分ごろに義兄と話したという。高氏の行方を聞くと「私たちは帰途についている」と答えたが、明確な場所は話さなかった。「夫と電話で話したい」という彼女の要望は拒否され、その途端に電話の音声が切れたという。またその後も電話をかけ続けたが、つながらなかったという。
一方、北京在住の高氏の親友で人権活動家の胡佳氏もツイッターで最新情報を公開した。
それによると7日午前10時ごろ、高氏の兄に電話をかけた胡氏に対し、兄は「何も聞かないでほしい。いまは何も話せない。数日後に連絡しよう」と話しただけで電話を切った。「なぜ釈放されたかどうかも明かせないのか」と胡氏は憂慮している。
高氏は2005年から、中国の伝統的気功・法輪功への弾圧の違法性を訴え、最高指導部に3回にわたり弾圧の停止を求める嘆願書を提出した。翌2006年に「国家政権転覆扇動罪」で懲役3年、執行猶予5年の判決を受けた。2011年末、当局は刑を執行するとして同氏を新疆ウイグル自治区の沙雅刑務所に収容した。今日7日にその刑期は終わる。
同刑務所は7月上旬、国内の親族に対し「釈放するかどうかは最高指導部の許可が必要」と伝えたが、その後の連絡は一切ない。
妻の耿氏は取材時にあるエピソードを明かした。あるとき「法輪功を代弁したため迫害されているのでは」と周囲に指摘された高氏は「法輪功のためではない。中国全国民のため、中国共産党政権から迫害を受けている被害者全員のためだ」と答えたという。
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