スモッグが再び北京に、今年6割の日が大気汚染基準値超え

2014/03/25
更新: 2014/03/25

【大紀元日本3月25日】北京は23日から、再びスモッグに覆われた。24日、濃厚なスモッグに見舞われているさなか、北京市内の観測スポットのほとんどは、微小粒子状物質PM2.5の濃度が1立方メートルあたり200マイクログラムを超えていた。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えた。

北京大気汚染緊急対策本部は24日15時、黄色警報を発令、今後3日連続で重度の大気汚染が予想されると示した。中でも 26日と27日は大気汚染度が比較的に深刻なレベルに達するという。

北京市環境観測センターの統計データによると、2014年に入ってから今月の初めまで、大気の質が優良と測定された日数は延28日間、約4割である。大気汚染基準を超える軽度汚染以上の日数は延35日間で、過去の総日数の6割を占めているという。

中国当局は大気汚染問題への具体的な対応策を図るため、100億元(1650億円相当)の特別奨励基金を設立した。中国科学院は、北京郊外でスモッグの形成と処理をシミュレーションする世界最大の「スモーク•ボックス」と呼ばれる大気環境の研究プログラムを発表した。システム全体の予算は約5億元(80億円相当)に達するという。

(翻訳編集・王君宜)